将来の不確実なことは、安全性に悪い影響を与えるように仮定して評価します

それでは、地層処分の将来を予測するにあたり、地層処分に係わる多くの現象のすべてを想定し、遠い将来を予測することが可能なのでしょうか。

将来予測のためにシナリオをなるべく網羅的に考えるためには、まずは、地層処分の安全性に影響を与えるかもしれない現象を、地質学、原子力工学、材料工学や土木工学など関連するすべての分野の科学的な知見や専門家の意見を総動員して洗い出します。次に、これらの現象が本当に起こる可能性があるのかどうか、また起こった場合には、地層処分に与える影響がどの程度なのかを、ひとつひとつ検討していきます。

しかしながら、すべての現象について、遠い将来の状態を予測することは最新の技術を持ってしても困難なこともあります。ですから、それぞれのシナリオに基づく安全評価では、わからないことについては、地層処分の安全性に悪い影響を与えるような仮定をして安全評価を行います。

このように、地層処分の将来予測は必ずこうなるという予測ではなく、予測しがたいことを含めたうえでも、評価結果はある定まった範囲の中に収まるという予測なのです。そして予測の範囲については、海外も含めて、最新の研究成果をもとに幅広い専門家によって議論されます。また、新たな科学技術的な知見は積極的に評価に取り込み、予測の妥当性を常に確認していきます。