地層処分は国際的にも認められている方法なのか

すでにいくつかの重要な国際的合意があります。

1960年代から80年代にかけて、各国あるいは国際的枠組みで行われた研究開発および専門家の間での地層処分概念の確認作業を経て、80年代後半以降には、処分事業の実現化に向けた動きがスウェーデン、アメリカ、フィンランドなどの国で見られるようになりました。

国際原子力機関(IAEA)は、地層処分の実現に向けて必要とされる安全規制の考え方や基準類の整備に着手し、処分場設計のための、国際的に合意された原則と基準を1989年に取りまとめました。

また、経済協力開発機構の原子力機関(OECD/NEA)は1991年に取りまとめた長期の安全評価に関する報告書で、注意深く設計された放射性廃棄物処分システムに関して、放射線が人間と環境に与える長期にわたる潜在的な影響を適切に評価する方法、すなわち安全性を事前に評価する方法が確立されたことを専門家の合意として表明しました。

さらにOECD/NEAは、国際的な環境問題への取り組みに対応し、環境保護と世代間と世代内の倫理の観点から地層処分の是非について検討しました。1995年に「長寿命放射性廃棄物の地層処分の環境的および倫理的基礎」と題する報告書を公表し、環境保護の面からも倫理的な面からも、数百年以上にわたって生物圏から隔離される長寿命放射性廃棄物の地層処分場の開発を継続することは正しいという結論を出しました。