日本列島の地下

日本列島は、世界的に見て火山や地震が多く、火山国・地震国などと呼ばれることがあります。そのような日本で地層処分を行う場合、どのような問題があるのでしょうか。

地層処分を安全に行うためには、まず、地層処分の場となる地下の環境が長期にわたって大きく変化しないことが重要です。逆に言えば、地下の環境を大きく変えてしまう自然現象(地殻変動)についての十分な検討が必要となります。なお、このサイトでは地下300メートル以深を地下深部と呼ぶこととします。

では、地下深部の環境に影響しそうな自然現象とはどのようなものがあるのでしょうか。洪水や津波、あるいは地すべりや斜面崩壊などによる影響は地表付近に限られますので、検討対象からはずせます。しかし、火山の噴火や地震の揺れ、活断層の存在はどうでしょうか。火山活動、地震・断層活動、隆起・沈降や侵食などは、地下深部にも影響を及ぼすことが考えられます。そのうち、火山活動および地震・断層活動は、局地的ではあっても繰り返し地下深部から地表にわたって起き、地下の環境に大きな影響を与える可能性があるため、これらの活動の範囲や特徴(癖)を把握し、避ける必要があります。一方、隆起・沈降や侵食などは、より広い地域にわたってゆっくりと継続的に起きる現象ですから、時間スケールとの関係で考慮することが必要です。

詳しく調べてみると、日本列島には火山活動や断層活動による影響を長期にわたってほとんど受けていない地層処分に適した地域が広く存在しています。