地層処分相当低レベル放射性廃棄物はその特徴にあわせて処分します

地層処分相当低レベル放射性廃棄物の放射能や発熱は、高レベル放射性廃棄物と比較しても、放射能は高レベル放射性廃棄物の約80分の1、発熱は約130分の1(ハル・エンドピース、処分直後の場合)です。そのため、地層処分相当低レベル放射性廃棄物は、ガラス固化体のように1体ずつ離して処分する必要はなく、集めて処分することができることから、地下施設の広さは高レベル放射性廃棄物に比べて、約30分の1で済みます。

また、地層処分相当低レベル放射性廃棄物には、さまざまな種類の放射性物質が含まれているため、それぞれの廃棄物の特徴にあわせて、処分する必要があります。

グループ1は、ヨウ素129を吸着するために使用された排気フィルタです。この廃棄物の発生量は少ないのですが、ヨウ素129は人工バリアや天然バリアに吸着されにくいという特徴があるため、人工バリアには、高レベル放射性廃棄物と同様に水を通しにくい緩衝材を使用します。

グループ2は、燃料集合体の部品であったハル(燃料被覆管のせん断片)やエンドピース(燃料集合体の末端部)であり、高レベル放射性廃棄物ほどではありませんが発熱があります。そのため、発熱を考慮して、ほかの坑道より広めに間隔を取ります。また、ヨウ素のように吸着しにくい炭素14を含むため、グループ1と同様に緩衝材を使用します。

グループ3は、使用済燃料を溶解するために使われた硝酸の廃液を濃縮固化したもので、硝酸塩を多く含むため、人工バリアに影響を与えるという特徴があります。そのため、地下水の流れる方向を考慮して、このグループの処分坑道の場所を決めます。

グループ4は、施設の操業や検査のときに使われ、放射性物質が付着した工具類などの雑固体であり、グループ1から3には含まれないさまざまな放射性物質が含まれています。発生量が多く、地層処分相当低レベル放射性廃棄物の半分以上を占めます。