深地層の研究施設 親子サマーツアー 2016

夏休みの宿題はこれできまり! 地下500mの世界を、親子で体験しよう!

「深地層の研究施設 親子サマーツアー 2016」

開催日:2016年7月29日(金)、8月3日(水)

 

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7月29日(金)と8月3日(水)の2日間、小学校4年生から中学校3年生までのお子様とその保護者を対象とし、国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構(JAEA)の東濃地科学センターにある瑞浪超深地層研究所を見学するツアーを開催し、各回10組20名の親子が参加されました。

 

日常ではまず体験できない地下500mの研究坑道。「普段は気にも留めない地面の下は実際どうなっているのか」、「地下には何があるのか」、「どんな特徴があるのか」、「生物はいるのか」など親子はそれぞれの思いを胸に、入坑用の服装に着替え、安全装備を身に着け、地下深くの世界に足を踏み入れました。

 

地下に降り立ち、何千万年も前に形成された岩盤や1万年以上前の雨水など地下の特徴や研究の様子を目の当たりにし、手で触れると、多くの方が「事前のイメージと全然違う!」と驚かれていました。地下深くの世界は写真や文面ではとても表現しきれないことが残念ですが、JAEAでは毎月一般の方向けの見学会も開催していますので、ご興味がある方はJAEA東濃地科学センターのホームページ(https://www.jaea.go.jp/04/tono/index.htm)をご覧ください。

 

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施設見学会の後は、隣りにある国際地科学交流館に移動し、NUMOスタッフによる講義が行われました。テーマは「電気を作るときに出るごみ」と「地層処分の概要」について。

 

小学生の子ども達にとっては少し難しいテーマとなりましたが、人工バリアの一つ、緩衝材として用いられるベントナイトと水を使った実験等も取り入れ、できるだけ興味を持ってもらえるよう工夫も行いました。みなさんノートにメモを取りながら、一所懸命聞いてくれました。

 

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最後に行われた質疑応答の際には、

・科学的有望地の提示後、NUMOはどのようなロードマップを描いているのか。

・地元とは誰の事を言うのか。

・海外と日本では処分方法が異なるのか。

・ガラス固化体の大きさはどうやって決まったのか。

・地下水の年代はどうやって調べるのか。

・JAEAとNUMOの関係は?

・六ヶ所村には海外で作ったガラス固化体が保管されているとのことだが日本では作れないのか。

・リサイクルしても、原発が止まっていると、無駄になってしまうのではないか。

などなど、子ども達だけでなく、保護者の方からも幅広い分野の質問が出されました。

 

また、ツアー終了後のアンケートでは参加された全ての子ども達から、「地層処分に興味を持った」という回答をいただきました。帰りのバスの中では今回のツアーを自由研究のテーマとして取り上げていただくお願いもさせていただきましたので、夏休みの終わり頃、参加者よりたくさんのお便りが届くことを期待したいと思います。 

 

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ツアーの後、参加者からたくさんのメッセージが寄せられました。ほんの一部ですが、抜粋して紹介させていただきます。

 

・もっとみんなにも知ってほしいです。(小学4年・女性)

・今は、放射性廃棄物は、地層処分が一番いいと思います。科学技術の進歩により、放射性廃棄物を無害なものにできたらいいと思います。(小学4年・女性)

・地下500mに降りるのも楽しかったが、色々なお話を聞いて、これから未来に向かって皆で考える事なんだと分かりました。(小学6年・女性)

・むずかしいことだと思っていたが、すごくわかりやすくて地層処分についてよく理解できました。また、自由研究の助けにもなりました。(小学6年・男性)

・日本はとても頑張って地層処分に取り組んでいると思う。地下施設は温度も湿度も高く、研究者は大変そうだった。(中学1年・男性)

・小学生・中学生に知ってもらうのも本当に大切だと思うけれど、原子力を嫌っている大人、ご年配の方に知ってもらい理解を得るほうが、少しでも先に進めるのではないかと思いました。(中学3年・男性)

・子供の付き添いの枠を越え、親がまず知って伝えるべき大切な問題。(保護者・女性)

・理系の高校生に紹介したいと思いました。大学でどのようなことを学ぶかと考えた時にとても良いきっかけになる。(保護者・女性)

・放射性廃棄物の問題は、身近な問題じゃないと思っていましたが、このツアーに参加して、とても大切なことだと思いました。(保護者・女性)

・エネルギー問題を考えるきっかけになりました。(保護者・男性)

 

子どもの意見ながら大人が考えさせられるようなものもありました。また、子ども達だけでなく、保護者の方からもツアーに参加したことで、この問題に向き合っていきたいという声を多くいただきました。

 

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限られた時間の中で地層処分の全てを伝えることはできず、また、伝えたことの全てを覚えたり受け止めていただくことは難しいと思います。しかし、今回のツアー参加をきっかけとして、地層処分を知らなかった多くの方に地層処分事業に興味を持っていただけました。

ぜひこのツアーの続きは、それぞれのご家庭で、ご友人同士で、ご近所同士で描いていっていただきたいと思います。