深地層の研究施設 親子サマーツアー 2017

夏休みの宿題はこれできまり! 地下500mの世界を、親子で体験しよう!

「深地層の研究施設 親子サマーツアー 2017」

開催日:2017年8月2日(水)

 

皆さまは地下何メートルの深さまで行ったことがありますか?

地下室だとせいぜい数メートルです。地下鉄ならもっとも深いのは東京都心の大江戸線が40~50メートルを、青森と函館をつなぐ青函トンネルでは海面下240メートルを走っています。

普段はあまり立ち入ることの無い地下深くの世界。

 

NUMOの行う地層処分はそんな地下深くの世界の特徴をよく知る必要があります。日本の地下深くはどのようになっているのか、国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構(JAEA)は北海道幌延町及び岐阜県瑞浪市の地下深くに研究施設を作り、地下の特徴について、将来地層処分を行う際に役立つ様々な研究をしています。岐阜県瑞浪市では花崗岩(かこうがん)を、北海道幌延町では堆積岩(たいせきがん)を対象として、日本の代表的な2種類の地質を調査しています。

 

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さて、NUMOは2017年8月2日(水)、小学校4年生から中学校3年生までの子どもとその保護者を対象とし、JAEAの東濃地科学センターにある瑞浪超深地層研究所を見学するツアーを開催し、9組18名の親子に地下500メートルの世界を体験していただきました。

 

一行は普段あまり着慣れていないつなぎ服やヘルメット、緊急用PHS等の安全装備を身に着け、緊張感とともに地下へ足を踏み入れました。

工事用エレベーターで地下500メートルへ降りる途中、気圧の変化を感じたり、人によってはとてつもない遠い時間を旅するような不思議な感覚を覚えたりするそうです。

実際に何千万年も前に形成された岩盤や1万年前に地上に降った雨水、地下の特徴や研究の様子を目の当たりにしたり、手で触れたりすると、多くの方が想像していた世界と全然違うということで驚かれます。

残念ながら写真や文面では十分に表現しきれないのですが、JAEAでは毎月一般の方向けの見学会も開催していますので、ご興味がある方はホームページ(https://www.jaea.go.jp/04/tono/index.htm)をご覧ください。

 

施設見学会のあとは、隣にある国際地科学交流館に移動し、NUMOスタッフによる地層処分の概要を復習する講義や実験が行われました。地層処分は小中学生にとっては少し難しいテーマですが、保護者の方にも熱心に聞いていただき、親子で一緒に考えていただきました。人工バリアの一つ、緩衝材として用いられるベントナイトという粘土と水を使った実験も盛り上がり、「家に帰ってからもやりたい」ということで、全員が実験セットを持ち帰られました。

 

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質疑応答の際には子どもたちだけでなく、保護者の方からも積極的に質問をいただきました。

・科学的特性マップが公表されたが、今後どのように進めていくのか。

・海外では処分が進んでいる国もあるようだが、日本で進まないのはなぜか。

・高レベル放射性廃棄物を減らす技術はないのか。

・もんじゅが廃炉になるから核燃料サイクルはできないのではないか。

など、幅広く質問が出されました。

 

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ツアー後にも参加者からメッセージが寄せられていますので、いくつか紹介させていただきます。

 

「今、日本で進めている高レベル放射性廃棄物の地層処分のことや、現状の保管状況はどうなっているのかなどを知っている人はどのくらいいるのだろうか。色々な人に知ってもらいたい」(中学2年・女性)

「本当に候補地が見つかるのか、数万年掘り出されないのか心配。今のガラス固化体は地層処分で処理するのが無難だと思う。原子力発電の割合はこれから増えると思われるが、他の発電方法等で少しでも割合を減らせるといいと思う」(中学1年・女性)

「地層処分の方が、宇宙に飛ばしたり、海底に埋めたりするより安全に処分できると思う」(中学1年・女性)

「自分の家の下が高レベル放射性廃棄物の処分場になったとしても、それがずっと処分できずに将来世代に先送りされるよりはいいと思う」(中学1年・女性)

「今の自分達が地下施設について勉強し知識を習得して、近い将来できるであろう地層処分の施設の管理に備えたい」(中学2年・男性)

「地下500メートルの環境は暑く、働いている人は大変。今まで高レベル放射性廃棄物について知らなかったが、このツアーで知ることができた。地下深くでは地震の揺れが少なくなることに驚いた。火山の影響がないところが日本にあるのだろうかと疑問に思った」(中学1年・女性)

「全国を回っているジオ・ミライ号(展示車)などでもっとみんなに知ってもらい、理解を深められるようにして欲しい」(小学5年・男性)

「地上に置くより地下に埋めるほうがよい。高レベル放射性廃棄物の出ない安定した発電方法ができるといいと思う。もともと心配だったが、地下を見て不安がなくなった」(小学5年・女性)

  

保護者の方からも、「知らない人が多いので周囲にも積極的に伝えていきたい」というコメントや「このツアーへの参加が子ども達と将来を話し合うきっかけになった」という感謝の声をいただきました。

 

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限られた時間で地層処分の全てを伝えることはできませんが、ツアー中は皆さん一所懸命考えてくれましたし、帰ってからも調べてみるという嬉しい言葉もいただきました。

親子ツアーは日帰りでしたが、ぜひこのツアーの続きをそれぞれのご家庭で、ご友人同士で、ご近所同士でも話題にし、一緒に考えていただきたいと思います。

 

【ツアー当日の様子】 

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