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Q.なぜ割れやすいガラスを使うの?

ガラスを用いるのは、ガラスがいろいろな物質をその構造の中に取り込み、水に溶けにくく、化学的に安定しているという特長を持っているため、放射性物質を長期間、安定に閉じ込めておくのに適した材料だからです。なお、放射性物質はガラスと一体化しているため、仮にガラスが割れても、中から放射性物質が流れ出すことはありません。

ガラスの化学構造は、主成分であるケイ素やホウ素等の原子が網目のような構造を形成しています。この網目のような構造のため、ガラスは大きさや性質の違うさまざまな成分を均質かつ安定に取り込むことができます。色ガラスはこの特長を利用したもので、網目のような構造の中に色の成分が取り込まれています。これと同じように、ガラス固化体の中では放射性物質が網目のような構造に取り込まれています。
また、ガラスはビーカーや試験管に用いられているように、水にとけにくく化学的に安定しているという特長があります。
このような優れた特長をもっているため、ガラスは、放射性物質を長期にわたり安定して閉じ込めておくのに適した材料なのです。

なお、古代の遺跡からガラス製品が色彩をほとんど失わずに出土しているのは、ガラスが持っているこれらの優れた特長のためです。

一方、ガラスには「割れやすい」という性質もあります。ビ-ル瓶のように、落として割ってしまうと中のビ-ルがこぼれる、というのでは困ります。しかし、ガラス固化体の場合は、ガラス瓶の中に放射能レベルの高い廃液を入れたものではなく、ガラスの網目のような構造の中に放射性物質を取り込んで一体化したもので、全く事情は違います。
色ガラスが割れたとしても、色の成分だけが流れ出すことがないのと同じように、ガラス固化体が割れても、中から放射性物質が流れ出すことはありません。

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