地層処分を行う低レベル放射性廃棄物について

  • Q.地層処分を行う低レベル放射性廃棄物とは?

  • A.

    日本では、エネルギー資源を有効に活用する観点から、原子力発電所で使い終わった使用済みの燃料を再処理し、再び燃料として利用する「原子燃料サイクル」を原子力政策の基本としています。 その原子燃料サイクルの過程で、高レベル放射性廃棄物の他に、低レベル放射性廃棄物のひとつで、発熱量が小さく半減期(最初にあった放射能の量が半分になるまでの時間)が長い「長半減期低発熱放射性廃棄物(TRU廃棄物※)」と呼ばれる放射性廃棄物が発生します。この中の一部については高レベル放射性廃棄物と同様に、私たちの生活環境から長期間にわたり隔離するため、地下300メートルより深い地層へ処分(地層処分)することが必要なものがあります。 この地層処分をする必要がある低レベル放射性廃棄物を、地層処分を行う低レベル放射性廃棄物と呼びます。

    • ※TRU廃棄物:使用済燃料を再処理する再処理工場等の操業および解体に伴って発生する低レベル放射性廃棄物。ウランより原子番号が大きい放射性核種(TRU核種:Trans-uranium)を含む廃棄物であることからTRU廃棄物とも呼ばれている。
    <関連するご質問>
    Q.
    地層処分を行う低レベル放射性廃棄物にはどのようなものがあるの?
    A.
    使用済燃料を再処理する再処理工場や、再処理によって使用済燃料から回収されたウランとプルトニウムを再び原子力発電の燃料として加工するMOX燃料工場の操業や解体に伴って発生する低レベル放射性廃棄物の中で、使用済燃料の燃料被覆管の切断片(ハル)や燃料集合体の末端部であるエンドピース、再処理工場内の使用済みの排気フィルター(廃銀吸着材)、放射能が一定レベル以上の濃縮廃液や雑固体廃棄物です。
  • Q.地層処分を行う低レベル放射性廃棄物はどうやって処分するの?

  • A.

    地層処分を行う低レベル放射性廃棄物は、高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)と同様に地下300mより深い地中に地層処分を行います。

  • Q.地層処分を行う低レベル放射性廃棄物の地層処分は技術的に可能なのか?

  • A.

    地層処分を行う低レベル放射性廃棄物の地層処分については、先行的に進められた高レベル放射性廃棄物の地層処分研究開発の成果等を踏まえながら、長年にわたり研究開発が進められてきました。 2005年9月には、旧核燃料サイクル開発機構(現日本原子力研究開発機構)と電気事業連合会が、それまでの研究開発成果の集大成として「TRU廃棄物処分技術検討書-第2次TRU廃棄物処分研究開発取りまとめ-」を公表しました。 この報告書は、原子力委員会長半減期低発熱放射性廃棄物処分技術検討会によって、高レベル放射性廃棄物との併置処分を含めた地層処分の技術的成立性があるとの判断がなされています。

  • Q.地層処分を行う低レベル放射性廃棄物の処分施設建設地の選定手順はどうなっているの?

  • A.

    国の「特定放射性廃棄物の最終処分に関する計画」にあるとおり、高レベル放射性廃棄物と同様に文献調査を実施して概要調査を実施し、平成20年代中頃を目処に精密調査地区を選定し、平成40年前後を目途に処分施設建設地を選定し、平成40年代後半を目処に地層処分を開始(操業開始)することを目標としています。

  • Q.地層処分を行う低レベル放射性廃棄物の地層処分の安全性は?

  • A.

    地層処分を行う低レベル放射性廃棄物の処分については、先行的に進められた高レベル放射性廃棄物の地層処分研究開発の成果等を踏まえながら、長年にわたり研究開発が進められてきました。 2005年9月には、旧核燃料サイクル開発機構(現日本原子力研究開発機構)と電気事業連合会が、それまでの研究開発成果の集大成として「TRU廃棄物処分技術検討書-第2次TRU廃棄物処分研究開発取りまとめ-」を公表しています。 この報告書は、原子力委員会長半減期低発熱放射性廃棄物処分技術検討会によって、高レベル放射性廃棄物との併置処分を含めた地層処分の技術的成立性があるとの判断がなされています。

  • Q.諸外国における地層処分を行う低レベル放射性廃棄物の処分の動向は?

  • A.

    米国では、軍事用の施設から出たTRU廃棄物の処分をすでに始めています。また、スイス、フランス、ベルギー、ドイツといったヨーロッパの国々では、一部のTRU廃棄物を高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体や使用済燃料)と同じ深さの地層に併置して処分する計画になっています。

  • Q.地層処分する低レベル放射性廃棄物の処分費用は?

  • A.

    地層処分する低レベル放射性廃棄物の処分費用は、約7,900億円と試算されております。

    地層処分する低レベル放射性廃棄物は、再処理工場とMOX燃料加工工場において、原子燃料のリサイクルの過程やこれら施設の解体時に発生するもので、約18,100m³発生すると見込まれており、この処分費用は約7,900億円と試算されています。 この費用には、技術開発費、調査費および用地取得費、設計および建設費、操業費、解体および閉鎖費、モニタリング費、プロジェクト管理費が含まれています。

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