Q. 「文献調査」とは何ですか?

「文献調査」とは何ですか?

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処分施設建設地の選定に至るまでには、法律(特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律)に基づき、文献調査、概要調査、精密調査3つのプロセスを経て3段階の選定手順で進めることとなっています。
処分候補地の選定段階である「文献調査」は、処分予定地の選定に先だち、地層処分の場所として不適切な地域を予め除外することを目的に、既存の文献情報により調査を行います。
除外すべき地域の判断基準として現時点で想定される要件は、地質環境の長期安定性に関わる断層活動、火山活動や隆起・侵食などの天然現象、処分場建設可否に関わる岩盤の情報、人間侵入の動機となる地下資源の有無が挙げられます。これら要件を満たさない地域は文献調査段階で除外します。またこれらの要件は処分予定地の選定段階で現地調査による確認を行う必要があります。
これらのサイト選定可否の要件に加え、人工バリアおよび処分施設の設置において、地質環境の影響の有無も考慮すべき要件となります。施設の建設・施工性と性能維持の観点から、地質構造や地下水の流動特性と地球科学特性、岩盤の熱特性・力学特性、岩盤中の物質移動特性が重要となるため、これらについては考慮すべき地質環境条件として文献調査を行います。
調査する文献の例としては、地質図、活断層の分布図、空中写真、地形/水系図、植生分布図、土壌分布図、地温勾配図、論文/報告書等などです。例えば地質を研究した論文には、岩石の放射年代測定1)や火山灰分析2)による噴火時期の推定などにより、数十万年前より古い時代に形成された地層や火山活動等に関する情報が含まれています。なお、論文の中で年代推定に用いられている岩石や火山灰といったサンプルは、ボーリング調査3)や地表踏査4)等により採取されています。
地域によっては既存の文献情報だけでは十分な検討を行うには困難な場合も予想されますが、文献調査の段階で得られる情報の限りにおいて、明らかに適性が劣る地域を除外することが重要です。

1) 放射年代測定・・・岩石に含まれる放射性元素が時間とともに変化することを利用して岩石が形成された年代を求める方法。
2) 火山灰分析・・・火山灰の成分から噴火の形式やその時期などを調べる方法。
3) ボーリング調査・・・地中に孔を掘り、地層の構成や地盤の特性を調べる方法。
4) 地表踏査・・・地表面で行う現地調査。崖、海岸、川岸等、岩石が露出している場所(露頭)で、地層・岩石の分布、地質構造、活断層の分布等を調べる方法。

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