浜本 貴史 -Hamamoto Takafumi-

浜本 貴史

技術部 性能評価技術グループ
2015年度入構
工学系研究科修了

浜本 貴史
Hamamoto Takafumi

所属グループの業務について教えてください

性能評価技術グループでは、地下の地層処分施設を埋め戻した後に処分施設や周辺環境に起こり得るリスクを科学的に想定して、安全性の評価を行っています。処分した廃棄物の将来にわたる人間や環境への影響をコンピューター・シミュレーションにより解析・予測しますが、これには原子力工学や水理学、また微生物学など、複数の学問分野にわたる幅広い知識と全体を俯瞰した判断能力が求められます。

浜本 貴史

現在の業務について教えてください

性能評価グループでは、処分施設の周辺環境、天然バリア人工バリアの変動範囲について安全評価を行っていますが、その中でも私は、ガラス固化体がオーバーパックによって変質する事象を評価するための条件設定について、JAEAと共同で研究を行っています。

この研究は10年におよぶ長期研究となる予定で、自ら試験デザインを考案し、計画から実験作業まで行っています。例えば、浸漬試験では試験片のサイズが重要なため、試験片に合わせて固定冶具を新たに用意するところから始めました。

試験中は溶液の揮発や洗浄作業等、想定外の事象もあり、なかなか計画通りに進まないこともありますが、自ら手を動かしてデータを得ることや、データの不確実性(鉄の腐食速度、反応生成物の種類と量がどの程度の幅を持って変化する可能性があるのか)を知ることは、ほかの解析条件やパラメータの設定をする際にとても役に立ちます。

今後もこのような研究や業務を通じて、既存の結果に満足せず、常に新しい取り組みができるように考え抜く力を養っていきたいと思っています。

浜本 貴史

社会人になってからの変化は?

入構してからは、地層処分展示車「ジオ・ミライ号」等でのイベントで各地の方と交流する機会ができて、「地元の人が求める安全性は何か?」という視点が自分の中で大きくなったように感じています。地層処分に関する科学的知見をお伝えすることももちろん大切にしていますが、「地元の人が知りたいのはそれだけか?相手の身になって考えるためには、何が必要だろう」と考えるようになったのです。そうしたら、その土地の文化や歴史、特産物、受け継がれているものに自ずと意識が向いてきて。それからは、国内外問わず、いろいろな文化やそのエッセンスを吸収しようと、昨年は台湾へも行きましたし、各地の文化や食べもの、価値観との出会いを楽しむようになりました。

浜本 貴史