小川 裕輔 -Ogawa Yusuke-

小川 裕輔

技術部 工学技術グループ
2015年度入構
総合理工学府修了

小川 裕輔
Ogawa Yusuke

現在の業務について教えてください

オーバーパックの腐食耐性に関する技術開発を行っています。オーバーパックとは、ガラス固化体を密封する金属製の容器で、厚さが約20cmあります。主な役割は地下に埋めたガラス固化体を密閉し、地下水との接触を防ぐことです。オーバーパックの腐食は、主に酸素と水により進行するのですが、地下300m以深の環境では、酸素も非常に少ないため、大きく見積もって1000年間で3cm程度と極めてゆっくりと進むと想定されています。

この腐食耐性について、私は現在、NUMOで取りまとめている技術報告書への記載を担当しています。記載のために査読する文献は数千ページと膨大な量ですが、将来の安全性を担保するには欠かせない部分ですし、自分自身とてもやりがいを感じながら取り組んでいます。

山田 彩織

地層処分技術に関するNUMOの取り組みについて教えてください

地層処分は、1960年代に日本でもその安全性と実現可能性について検討が始まり、現在はNUMOが最新の知見を反映しながら、地層処分の安全性を示し、実現を図るという重要な役割を担っています。

2000年の設立以降、私たちは地層処分の実施主体として自ら厳しい基準を設け、技術の安全評価を行っているという自負とともに、地層処分を実施するために最適な技術開発を続けてきました。

私たちが提示する技術評価は、国際的にも有意義なもので、世界各国と情報のやりとりをしています。オーバーパックに関して言えば、報告書で取りまとめた検討結果について、今年5月にカナダで開催される専門的ワークショップで、発表・意見交換を行う予定ですし、また、スイスの試験場では腐食耐性実験が行われる予定もあります。

山田 彩織

NUMOを選んだ決め手を教えてください

私は原子力工学が専攻で、学生時代は、核融合発電の燃料である水素の拡散特性について研究していました。就職活動中、私は自分の研究分野を活かしたいと思う一方、「今後の原子力産業が求めるものは何か?」と考えていました。原子力産業の継続・発展には、放射性廃棄物の処分は不可欠であること、今後その処分実現が強く期待されること、それでありながら日本国内の実施を担っている事業体はただ一つであること。

たどり着いた答えがNUMOでした。

上司や先輩とのコミュニケーションは?

風通しの良い職場です。気負わずに周りと話ができるので、自分の案件で困ったことがあれば、ひとりで抱え込まず、早めに上司や先輩に相談しています。また、終業後に上司や同僚と食事に行くこともありますが、リラックスしたムードで気軽にコミュニケーションをとることができます。上司は、業務時間外も私の世話役をしなければならず大変だと思いますが(笑)。

日常の挨拶や何気ない会話を基本として、コミュニケーションを大切にして、共に考え、話しあい、協力していく・・・これからも、この気持ちを忘れずにいたいですね。

山田 彩織