理事長の新年のあいさつを掲載しました

※こちらは理事長が職員に向けた年頭の挨拶を編集したものです。

 

新年のあいさつ

2016年1月4日

 原子力発電環境整備機構

 理事長 近藤駿介

 

 新年あけましておめでとうございます。2016年の干支は丙申(ひのえさる)。丙(ひのえ)は木々の形が明らかになってくる、申(さる)は木の実が熟して形が定まってくることを意味するので、前回の「ひのえさる」の年、1956年には「もはや戦後ではない」という言葉が流行語になったように、「ひのえさる」の年は「これまでのがんばりが形になる、実が固まってくる年」と言われています。私は新年を迎え、そんなことを書物に見出し、今年はNUMOの取り組みにさらに変化を引き起して、今までの努力が実を結び、使命の達成に向けた一歩を踏み出す年にしたいと思った次第です。

 

 このことを実現するために職員の皆さんにお願いしたいことを申し上げます。

 

 昨年5月に最終処分法に基づく基本方針が改定され、これに基づき、国民理解・地域理解の醸成に向けた取組とともに、科学的有望地の検討が進められました。その結果、年末に行われた関係閣僚会議では、これまでの取組を通じて、国民の間に地層処分について徐々に理解が広がりつつある一方で、様々な懸念や不安の声もあること、また、科学的有望地の検討については、地球科学を中心とした安全性に関する要件の検討には一定の進捗があり、今後、社会科学的観点の検討が行われる予定であること、が報告されました。

 同会議ではこれを踏まえて、今後は第一に、関係行政機関との緊密な連携の下、

  ① この取組の重要性に関する国民の理解の醸成

  ② 地域対応の充実

  ③ 科学的有望地の検討

の3つの柱に沿った取組を積極的に進めていくこと、第二に、原子力委員会に体制を整えていただいた上で、これらの進捗について評価していただくこと、第三に、これらの取組を通じて、科学的有望地について、地層処分の実現に至る長い道のりの最初の一歩として国民や地域に冷静に受け止められる環境を整えた上で、 2016年中に提示を行うことを目指すこと、が了承されました。

 私どもNUMOはこのことを受けて、放射性廃棄物の地層処分を実現するという使命の達成に向け、これらの取組を国、電気事業者と密接に連携して展開することに全力を傾注することを改めて明らかにしました(※1)。

 

 私どもの当面の中心的な活動目標は、国民の皆様に私どもの事業に関心をもっていただき、関心をもっていただいた地域において安全な深地層処分場を設置できる可能性を明らかにすることを目指して地質環境の調査を実施し、それに基づき処分場立地の予備的安全評価を実施すること、並行して、当該地域との持続的な共生関係の構築を目指して処分場を建設・操業することとなった際の経済社会影響調査を共同して推進することです。

 日本の国土に地層処分場を立地することは技術的にも社会的にも未知未踏の取組です。私どもがこのような活動を進めるためには、必要な知識や技術を習得・整備して国民の皆様に信頼できる専門家として認識され、地域社会においてこれを立地するにあたって生じる様々な利害関係を踏まえつつ、当該社会の持続的発展に貢献することに知恵を尽くす、共生するに値する組織と認識されることを目指さなければなりません。私は、こうした取組に必要な技術体系と組織体制を確立することに全力を注ぎますので、職員の皆さんには、そのような専門家・組織の一員として行動できるように、研鑽する心を忘れず、日々の業務に取り組むことをお願いします。

 

 最後になりますが、明るく、楽しく、そして緊張感の中にも笑顔の絶えない、活気あふれる職場の実現にちからを貸してください。活力と笑顔で信頼の絆を生み出しましょう。

以 上

※1:12月18日のプレスリリースへ