デジタルハリウッドで学ぶ学生の皆さんが、
「地層処分」をテーマにしたデザイン・映像コンペティションで競い合いました。
審査員全員による決定
大洞博美(STUDIO渋谷)
最終処分場の候補地エリアの「動物たちの物語」。素直でくったくない主人公〝ノンちゃん〟。 情報通でスマートな〝フクちゃん〟。〝イモムシ先生〟から「地層処分」の説明を聞いたあとのふたりの考えは? 資源の少ない日本で、これから私たちが選ぶ未来は? 進化の方向性は? そんなことを考えるきっかけになるといいと思っています。背景、人形、すべて手作りです。
審査員全員による決定
財津顕(STUDIO渋谷)
20代の若者に向けて、難しい内容に対し、抵抗感を緩和して伝えるために、LINE風の映像を作成しました。影響力のある人物であり、大河ドラマに乗っかる意味で「西郷隆盛」を起用し、友達と雑談するように会話するやり取りが見どころです。最後はLINEの吹き出しが地層に変化するオチでインパクトを付けました。普段慣れ親しんでいるLINE風の映像で少しでも興味を持ってもらいたいです。
村上祥子(STUDIO米子)
知ってほしいことが押し付けではなく、読み手が自主的に「もっと知りたいかも…」と思うようになるにはどうすべきかを考え、ゲーム感覚で知ることで、その先が気になるのではないかと考えました。「知ることで選択肢が増える」=「未来はかえられるのかも」と思うことで、今後の人生で出会う様々な気になることを調べたり行動してもらうきっかけになればと思っています。
インターネット投票にて投票数が多かった作品
VC1712(STUDIO福岡)
今回のテーマである高レベル放射性廃棄物の問題は、とても長期に渡る事業であり、大人だけではなく、子ども達の世代にも関わる問題です。また日本だけではなく世界全体の問題でもあることから、様々な国の子ども達に登場してもらい、子ども達が真剣に話し合う姿を見せることで、まずは大人がもっと真剣に考えなければならない!ということを伝えたく、こういった内容にしました。(視聴することはできません)
審査員全員による決定
津久井啓貴/内山貴裕(STUDIO上野)
「もしも、自分の身近にあったら...」をテーマに、地元に帰省したら、地元が“高レベル放射性廃棄物”の処分場の候補になっていた、という仮想の話です。 これをみて、“高レベル放射性廃棄物”について考えるきっかけになれば、と思います。
関根健司(STUDIO渋谷)
「高レベル放射性廃棄物」という複雑で難しい問題を、日常で起こる身近な事に置き換え、アニメーションとして表現しました。この作品を観終えた時に、心がドキッとなってもらえたら嬉しいです。
坂本直樹(STUDIO京都)
リサイクル可能なキャップと増え続ける核のゴミを比較して問題の深刻さを表現しました。キャップの山を画像加工するのが非常に困難でしたが、納得いく出来栄えになりました。私を含む若者が社会問題に対して自分事としてもっと真剣に考えるきっかけとなってくれたら嬉しいです。
細田香織(STUDIO米子)
「核のゴミ」というテーマを身近に感じてもらうために、誰もが言われたことのある、言ったことのある、「おかたづけしなさい」という言葉をキーワードに教育番組風に制作いたました。また、同じ言葉を繰り返すことで、自然と頭に残るような仕掛けを考えました。動画を見た後も頭に残るリズムと歌詞から気付きに繋がる動画にできたらと思い制作いたしました。親子で家族で見て欲しいなと思います。
福田京子(STUDIO米子)
「自分は関係ない・自分さえよければいい」と核のゴミの問題について素通りしている人たちが、その足を止めて、立ち止まって考えてくれたら嬉しいです。また、知らないことを「知る」ことで、漠然とした不安や怖さも和らげることができるのも知ってほしいと思っています。セリフの言い回しや空気感が文字と映像では違うため、その状況に応じて変更や削ぎ落とす作業に苦労しました。
ざき(STUDIO福岡)
1990年代に発売された家庭用ゲームが幼少期自宅にあり、よく遊んでおりました。その影響でドット絵が好きなので、ゲーム風のデザインにて制作いたしました。制作中は動画作品を初めて制作しましたので苦労の連続でした。気を張らず、楽しみながらご覧いただければ幸いです。
近藤結衣(デジタルハリウッド大学)
子どもから大人まで楽しんでもらえるよう、ファンタジーな世界観を意識しました。しかし、この地層処理問題は決してファンタジー上のものではなく、その加減を考える過程が興味深かったです。制作中はたくさんの方にわがままを聞いていただきました。関わってくださった皆さん、本当にありがとうございました。少しでもこの作品が、この問題解決へ近づくことを願っています。
羽生未来(STUDIO横浜)
高レベル放射性廃棄物は、無害になるまで10万年の歳月が必要と言われています。日本と同じ課題を持つフィンランドでは、地層処分の施設着工までに40年かかりました。「10万年先」は遠すぎるけれど、「40年先」はぐっと近くに感じます。それは、こどもたちの担う社会です。課題を先送りしないために、今を知り、未来を想像することが大切だと考え、その想いを込めて制作しました。
川本紘子(STUDIO京都)
『責任とは?』『考えるとは?』どういうことか。『バトン』は誰から誰に渡るのか。一人一人が「考え」、「行動する」ことでしか解決にはたどり着かない。『バトン』が次世代に渡たる前に、もう一度向き合ってほしい。
映像やアニメーションなど、先端メディアの専門領域を学ぶデジタルハリウッドが、「高レベル放射性廃棄物の処分問題の関心喚起」を
テーマにした、ポスター・映像制作のコンペティション「CREATIVE FOR THE EARTH」を開催。
全国のデジタルハリウッドSTUDIOと大学の在校生・卒業生が、真剣にこの課題に取り組みました。
2018年10⽉30⽇ デジタルハリウッド⼤学(東京/御茶ノ⽔)で開催された作品発表会では、一次選考を通過した全13チームの制作者が集合し、制作のポイントや苦労した点、作品に込めた熱い思いなどをプレゼンテーションしました。デジタルハリウッドの杉山知之学長が審査委員長をつとめ、ゲスト審査員にタレントの大東めぐみ氏を招き、最優秀賞、審査員特別賞、インターネット投票によるオーディエンス賞等が贈呈されました。
工学博士
デジタルハリウッド大学学長
デジタルハリウッド大学准教授
デジタルハリウッド大学准教授
タレント
フリーキャスター
「世の中にある課題に対してクリエイティブの視点でどう解決(表現)できているか︖」という基準に基づき、動画もポスターも同列に審査を行いました。
デジタルハリウッドで学ぶ学生の皆さんが、この問題を真剣に考え、制作に取り組んだ様子を紹介。 メイキングはこちら!