• 地層処分では、数万年以上の長期にわたり、人間とその生活環境に影響を及ぼさないよう、高レベル放射性廃棄物を安全に隔離し、閉じ込める必要があります。
    そのためには、埋設箇所の地質環境が、例えば酸素が少なく地下水の流れが緩慢といったように、放射性物質を閉じ込める働きや、人工バリアが性能を発揮する上で好ましい特性を持つ必要があります。
    また、それらの好ましい地質環境特性については、長期的な安定性も必要です。こうした条件を満足していれば、基本的に岩石の種類によらず安全な地層処分は可能だと考えています。
    日本の地下深部は、花崗岩と堆積岩が大きな割合を占めています。これらの性質を比較すると、花崗岩は比較的硬く、地下水は岩石中の割れ目の中を流れます。一方、堆積岩は比較的軟らかく、地下水は岩石中の鉱物粒子の隙間を流れるという特徴があります。安全な地層処分が可能かどうかは、個別地点ごとに慎重に評価する必要があり、岩石の種類だけで優劣をつけることはできません。

     

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    地層処分は日本で実現可能ですか?