地層処分アカデミー(出前授業)を十文字学園女子大学で開催しました

2018年6月5日(火)、12日(火)の2週にわたり、埼玉県新座市にある「十文字学園女子大学」で出前授業を行いました。

 

今回で6回目となるこの出前授業は、NPO法人あすかエネルギーフォーラム理事長を務める秋庭 悦子先生の講義「原子のエネルギーと私たち」のプログラムの中でNUMO職員が講義する機会をいただいたものです。

 

1週目(5日)の講義では「高レベル放射性廃棄物の地層処分」について日本のエネルギー事情や核燃料サイクル、高レベル放射性廃棄物とは何か、地層処分や科学的特性マップについてなど、幅広い内容について講義形式で情報提供を行いました。

また、高レベル放射性廃棄物の人工バリアの1つである「ベントナイト」を使用し、その役割や性質を学ぶ実験も行い、学生の皆さんに高レベル放射性廃棄物と地層処分について身近に感じていただけるよう工夫しました。当日の受講者は18名で、地層処分については「初めて知った」という方がほとんどでしたが、皆さん熱心に受講していました。

 

2週目(12日)の受講者は15名で、3~4人のグループに分かれ、そこにNUMO職員が同席して進行や質疑を行う形式でのグループディスカッションを行いました。

地層処分をより身近な問題として捉えていただけるよう、「彼に『NUMOに就職するよ』と言われたらどう思う?」、「高レベル放射性廃棄物は地上で保管すべきか、地層処分すべきか?」、「あなたが住んでいる街に処分場ができることになったら?」という具体的なテーマを設定して行いました。皆さん真剣に考え、積極的に意見を出していました。

  

【参加学生の声】

・私たちの世代だけでなく未来の人たちにまで影響が及ぶので、これからも安全に保管・処理をしてほしい。

・地層処分は良い方法だと思うが、処分可能な地域が限られることや、仮に処分できるとしてもそこに住んでいる人たちの許可が無ければ実施できないと考えると、なかなか難しいことだと思った。

・今まで知らなかったことがたくさんあり、周りの人にも伝えていきたいと思った。

 

NUMOの出前授業を通して、原子力発電や高レベル放射性廃棄物、地層処分について考えていただく良い機会となりました。

 

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