地層処分アカデミー(出前授業)を名古屋経済大学市邨高等学校で開催しました
2018年11月15日(木)、愛知県名古屋市にある「名古屋経済大学市邨高等学校」にて出前授業を行いました。
市邨高校ではこれまで、理科と社会の授業に共通するテーマについて外部の専門家とのコラボレーションを行うプロジェクト授業を行っています。今年度はテーマを「放射性廃棄物の地層処分の是非」として賛成・反対の立場からそれぞれ講師が選定され、この日は地層処分賛成の立場から事業者であるNUMOが講義の機会をいただきました。
当日は、政治経済を受講する3年生28名と、物理と生物を受講する2年生56名の計84名が受講しました。
NUMOからは、「放射性廃棄物とは何か」「なぜ地層処分しなければならないのか」「どのように安全に処分するのか」などについて解説しました。特に「この廃棄物はこれまでの原子力発電による電気の利用に伴い生じたもので、将来世代にその負担を残さないためにも、現世代が処分の道筋をつけなければならない」といった話に、熱心に耳を傾けてくれました。
【参加学生の声】
・地上での管理は将来世代に負担を負わせ続けることになり、人間の生活環境から離れた安定した地層に処分する方が安全。
・地層処分を行うにしても安全な場所で行ってほしい。リスクは必ずあると思うが十分に小さくしてほしい。
・日本は地盤が弱い地震大国であり、地層処分が正しい選択とは思えない。
・実際に地下に埋めたケースはなく、本当に安全かわからない。
生徒さんの受け止めはさまざまありましたが、将来を担う皆さんがこの重要な課題について真剣に考えていただく良い機会となりました。