全国シンポジウム「いま改めて考えよう地層処分」を開催します ※終了しました

2015年4月28日
原子力発電環境整備機構

  

~5月23日の東京開催を皮切りに全国9都市で開催~

 

原子力発電の運転に伴い発生する高レベル放射性廃棄物は、将来世代に負担を先送りしないよう、廃棄物を発生させた現世代の責任で、最終処分に向けた取組を進めていく必要があります。しかしながら、今に至るまで、処分地選定の調査にも着手できていません。

これまでの状況を反省し、一昨年から、国が2つの専門家によるワーキンググループを立ち上げ、全国の皆さまのご意見も伺いながら、議論が重ねられています。
その中では、国やNUMO等が、情報提供等を積極的に行い、全国の皆さまの意見を広く受けとめ、理解や信頼を得ていくことの重要性が改めて確認されました。

こうしたことを踏まえて、このたび経済産業省と原子力発電環境整備機構(NUMO)は、5月23日から、全国9都市(東京、高松、大阪、名古屋、広島、仙台、札幌、富山、福岡)でシンポジウムを開催します。この問題の解決に向けて、全国の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。是非ご参加ください。

 

【プログラムの構成概要】

  • 基調講演又は専門家の解説(*会場によって登壇者が異なります):
    増田 寛也氏(総合資源エネルギー調査会放射性廃棄物WG委員長、野村総合研究所顧問)
    森本 敏氏(総合資源エネルギー調査会原子力小委員会委員、拓殖大学特任教授、元防衛大臣)
    吉田 英一氏(名古屋大学 博物館 大学院環境学研究科兼任 教授)
    佐藤 正知氏(福島工業高等専門学校 特命教授・北海道大学名誉教授)
  • 概要説明 : 資源エネルギー庁からの政策説明、NUMOからの事業説明
  • パネルディスカッション : ジャーナリスト、専門家等を交えたパネルディスカッション
    ※シンポジウムのプログラム、登壇者は各会場により異なります。

  • (用語)「高レベル放射性廃棄物」と「地層処分」
    原子力発電の運転に伴い、放射能濃度の高い使用済燃料が発生します。わが国では、この使用済燃料を再処理し、燃料として再利用できるウランやプルトニウムを回収します。それでも残る廃液を熔けたガラスと混ぜ合わせて固め(高レベル放射性廃棄物)、人の生活環境から遠く離れた、地下深くの安定した地層の中に埋設する(地層処分)こととしています。

    以上