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原子力発電環境整備機構 2022年1月28日号 Vol.158
発行:原子力発電環境整備機構(NUMO)
 
     
    ニュース&トピックス
     
地層処分の対象となる低レベル放射性廃棄物について
   
 
最終処分法では、 高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)のほか、低レベル放射性廃棄物の一部についても、 NUMOが地表から300m以上深い安定した岩盤に地層処分するよう定められています。 この廃棄物を「地層処分相当低レベル放射性廃棄物(TRU廃棄物)」といいます。
高レベル放射性廃棄物と比較して放射能レベルが低く発熱量も小さいですが、半減期の長い核種を一定以上含むため、 高レベル放射性廃棄物と同様に、人工バリアと天然バリア(岩盤)で放射性物質の移動を遅らせ、私たちの生活環境から長期間にわたり隔離します。
 
「地層処分に係る社会的側面に関する研究支援事業Ⅱ」成果報告会(参加無料)
地層処分に関する国民との相互理解を深め、地層処分事業を円滑に推進するためには、 地層処分に関する技術開発の推進だけではなく社会的側面に関する研究が継続的に行われることが重要であり、 NUMOでは人文社会系の多岐に亘る分野の研究を支援しています。
このたび、研究の活性化を促し、その成果の蓄積に努めるとともに広く社会に発信するため、 2020~2021年度に支援した研究者による成果報告会が開催されます。

開催日程:2022年2月28日(月)13:00~17:30(予定)
主催:エム・アール・アイ リサーチアソシエイツ株式会社
オンライン開催となります。
下記URLから参加申し込みが可能です。
https://www.mri-ra.co.jp/event/2022/01/post-8.html
 
 
対話型全国説明会の開催について
対話型全国説明会では、高レベル放射性廃棄物の最終処分の方法である「地層処分」の仕組みや、処分地の選定プロセス、 地層処分の実現に向けた取組みなどについて、少人数での対話形式でご説明しています。
初めての方もぜひご参加ください。お申込みをお待ちしています。

開催日程
【2022年2月】
  ・2月 8日(火)  18:00~:佐賀県鳥栖市 サンメッセ鳥栖 
  ・2月 16日(水)  18:00~:徳島県鳴門市 うずしお会館(鳴門市産業振興センター)
  ・2月 26日(土)  13:30~:岡山県岡山市 第一セントラルビル1号館
【2022年3月】
  ・3月 3日(木)  18:00~:東京都新宿区 ビジョンセンター西新宿
  ・3月 5日(土)  13:30~:山形県酒田市 酒田市中央公民館

※本説明会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を実施したうえで開催します。
 新型コロナウイルス感染症拡大の状況によっては、リモートでの開催に変更する場合があります。
 そのほか、天候不良などの諸事情により、開催日程や開催方法等を変更する場合があります。
詳細については以下のページをご覧ください。
「高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する対話型全国説明会」
 
     
    NUMOコラム
     
地表を削る自然の働き
地表を削る自然の働きには、どんなものがあるかご存じでしょうか?
例えば、砂山にじょうろで水をかけていくと、砂山に筋状の溝が刻まれていきます。そうした溝は、水の流れにより砂山が削られた結果できたものです。 また、砂山が砂浜につくられていれば、波によっても削られていきますね。風が強ければ、風によっても砂山は削られていくでしょう。 こうした水の流れ、波、風といった流体の運動により地表が削られる現象を一括して侵食と呼びます。
しかし、地表は流体の運動によってのみ削られていくわけではありません。砂山に水をかけ続けていきましょう。 すると水を含んだ斜面上の砂が塊になり、ズルズルと下に向かって移動していくさまを見ることができると思います。 これは土石流とよばれる現象と同じものであり、その大きさだけ砂山は削られます。 また、スコップで砂山の麓に穴を掘っていくと、穴の周辺の砂山の斜面が穴底に向かってくずれていきます。 これは地すべりとよばれる現象と同じものであり、やはりその大きさだけ砂山は削られます。この土石流と地すべりはどちらも、流体の運動ではなく重力により生じる現象です。
さらにもう一つ、地表を削る働きがあります。それは岩石に含まれる化学的に溶け易い物質が水に溶解するというものです。 例えば、石灰岩は二酸化炭素が含まれる水に反応し溶けていきます。鍾乳洞がその良い例ですね。
このように地表は、流体・重力・化学反応の3つの働きによって削られていきます。
地層処分では、地下300 m以上深いところに処分場を建設することにしていますが、上記のような3つの地表を削る働きによって処分場が地表に接近してしまわないよう、 10万年間に隆起し削られる量が300 mを超える可能性のある場所を避けて建設することにしています。
 
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  イチから知りたい!地層処分と文献調査
NUMOでは、地層処分事業や文献調査についてわかりやすく解説したページ「イチから知りたい!地層処分と文献調査」を公開しております。
このたび本ページにつきまして、より見やすく、よりわかりやすくお伝えするため、リニューアルいたしましたのでぜひご覧ください。
 
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