過去に地層の著しい変動があった場所を避けるほか、放射性物質が地下水によって地表に到達して人間の生活環境に与える影響などをコンピュータによるシミュレーションで確認します。
地層処分に求められる安全確保の期間は、数万年以上と非常に長く、将来の処分場が安全であるかを実験などで直接的に確かめることはできません。
そこで、処分場から放射性物質が長い時間をかけて地表まで移動する状況や、移動した放射性物質が人間の生活環境にどのような影響を与える可能性があるかなどについて、コンピュータ上でシミュレーション^※を行い、その結果が安全規制当局の定めた安全基準を満たしていることを確認します。
なお、処分地の選定にあたっては地層の著しい変動がないことなどを選定基準とし、地質環境が大きく変化する可能性が低い地域を選ぶことで、安全な地層処分は可能と考えています。
例えば、一般的には、地殻変動などの傾向は、今後少なくとも十万年程度はこのまま継続すると考えられ、その傾向や状況が急に変わることは考えにくく、地殻変動の基であるプレート運動が現状と変わるには百万年以上の期間を要します。

※シミュレーションは、被ばく量を過少に評価しないよう慎重な設定を行っています。

動画コンテンツ「10万年以上にわたる地層処分場の安全性について」

長期にわたる地層処分場の安全性をこれまでの研究で得られた知見などを用いてどのように評価しているのかについて、コンピュータグラフィックス（CG）などを活用した動画でわかりやすく説明しています。

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