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2025年度(論文発表、学会発表、技術報告書公表等を掲載)※〇は第一執筆者

地層処分全般

NEW Roles and outlook of IDKM in radioactive waste management (2025年10月)

日本における知識管理システム(KMS)の開発経緯を概観し、現在NUMOにおいて進めている関連する取組み事例などを紹介するとともに、今後の展望を論じた。

NEA IDKM symposium 2025

地質調査

NEW Development of a Data Management System for Site Investigations for Selecting a Deep Geological Disposal Site in Japan (2025年10月)

処分地選定調査における活用を目指してデータマネジメントシステム(名称:サイト特性評価支援システム(Geo-Synthesis Support System))の設計・構築を進めている。本システムは、関係者間の迅速な情報共有を可能にする領域及び長期的なデータ管理・保管を目的とする領域から主に構成される。電子承認、全文検索、GISとの連携などの機能を有し、2027年の本格運用を目指して、検討を進めている。

NEA IDKM symposium 2025

安全評価

NEW Experience on EBS Optimisation in consistency with a Safety Case (2025年10月)

NUMOは事業の進展に応じて地層処分システムの最適化を進め、セーフティケースを繰り返し更新する必要がある。セーフティケースの更新管理を体系的に支援するため、更新による影響箇所の抽出機能を有する安全評価情報管理ツールを開発した。高レベル放射性廃棄物処分の横置き・PEM方式の高度化に関する報告書作成を対象に試行した結果、ツールが変更管理における有効な手段であることを確認するとともに、知識を結びつけるタグ管理の効率化が次の改善課題として明確になった。

NEA IDKM symposium 2025

安全評価

NEW DEVELOPMENT OF REALISTIC NUCLIDE MIGRATION MODEL USING REACTIVE TRANSPORT / PARTICLE TRACKING SIMULATIONS FOR TRU WASTE GEOLOGICAL REPOSITORY (2025年9月)

TRU廃棄物グループ3の処分坑道を評価対象に反応輸送解析を用いてセメント系材料の水理/物質移行パラメータの時間変遷を評価した。さらに、得られたパラメータを用いた三次元地下水流動・粒子追跡解析結果を基にした核種移行解析モデルにより線量評価を実施した。

Migration2025 Migration2025

地質調査

NEW 長期的な地形変化や海水準変動を考慮した四次元地質環境モデル構築と地下深部の水理場・化学場への影響評価に関する検討 (2025年9月)

包括的技術報告書における日本の代表的な三岩種を対象とした三次元地質環境モデルの課題であった、地形変化・海水準変動などに伴う地質環境の状態変遷を表現可能な四次元地質環境モデルの構築技術について検討した。その結果、地下深部における淡水/塩水境界の移動・地下水流速の変化・物質移行時間の短縮などの有意な変化を確認し、対象地域における支配的因子を特定するにあたっての有効性を示すことができた。

日本地質学会 日本地質学会第132年学術大会

工学設計

NEW 若材齢から硬化後までの吹付けコンクリートの力学特性 (2025年9月)

地層処分坑道の吹付けコンクリートを加味した耐震性評価手法を整備中である。若材齢時の地山変形が吹付けコンクリートの力学特性に及ぼす影響評価を行うために、基礎データとして掘削時から耐震評価時までの吹付けコンクリートの力学特性の経時変化を調べた結果を取りまとめた。

土木学会 第80回土木学会年次学術講演会

工学設計

NEW 吹付けコンクリート供試体の作製と品質評価 (2025年9月)

地層処分坑道の耐震性評価手法を整備中である。地層処分坑道では覆工を設けず安定を確保するため、支保工の力学特性が重要である。そこで、支保工である吹付けコンクリートを対象として、若材齢から試験可能な供試体の作製方法を示し、力学試験結果のばらつき要因を分析した。

土木学会 第80回土木学会年次学術講演会

工学設計

NEW 幅広い岩種の力学・熱特性に関する物性の相関性について (2025年9月)

国内5岩種の地質環境情報に基づき、岩石の静的力学特性については一軸圧縮強さ、熱特性については有効間隙率との関係に着目して各物性値間の相関を整理した。この相関関係に基づき、坑道の空洞安定解析および熱伝導解析に用いる岩盤物性データセットを作成した。

土木学会 第80回土木学会年次学術講演会

工学設計

NEW 幅広い地質環境特性における地層処分施設の熱影響に関する解析検討 (2025年9月)

様々な岩種の物性の不確実性を考慮したデータセットに基づき、横置き・PEM方式の処分坑道を対象に熱影響抑制の観点から坑道の建設可能な諸条件を検討した。各条件における坑道設置

土木学会 第80回土木学会年次学術講演会

工学設計

NEW 幅広い地質環境特性における地層処分施設の空洞安定性に関する解析検討 (2025年9月)

様々な岩種の物性の不確実性を考慮したデータセットに基づき、横置き・PEM方式の処分坑道を対象に力学的安定性の観点から坑道の建設可能な諸条件を検討した。各条件における下限深度と最小設置間隔を算定し、力学的な成立範囲を確認した。

土木学会 第80回土木学会年次学術講演会

工学設計

NEW 機械学習を用いた炭素鋼オーバーパック腐食評価モデル整備(1)べき乗則に関する検討 (2025年9月)

炭素鋼製処分容器に対し、機械学習を用いた腐食速度評価のモデルを整備し、機構論的評価モデルの高度化に反映する手法を開発している。本検討では時間のべき乗則に関する分析を行い、得られた知見は機構論モデルの改良のみならず、今後の実験データ拡充の方向性も示唆した。

日本原子力学会 2025年原子力学会秋の大会

安全評価

NEW 幌延国際共同プロジェクトで実施したトレーサー試験の再現解析 (2025年9月)

三次元物質移行解析コードPartridgeを用いた解析結果と、幌延国際共同プロジェクトで実施した原位置トレーサー試験の結果との比較により、Partridgeを用いた三次元物質移行モデルを使って地下環境における物質移行現象を適切に評価出来る見通しを得た。

日本原子力学会 2025年原子力学会秋の大会

安全評価

NEW 地表環境の空間的不均質性を考慮した生活圏評価モデルの構築 (2025年9月)

2024年に実施した、地表環境の不均質な構成要素を反映したコンパートメントモデルを使った、GBIの影響評価を指向した試解析の結果と、結果より抽出された現在のモデルの課題について共有した。

日本原子力学会 2025年原子力学会秋の大会

工学設計

NEW 坑道の掘削・変形模型実験装置の開発 (2025年9月)

地層処分坑道の耐震性評価に向け、掘削解析の妥当性確認データを取得する模型実験装置を開発した。ナイロン供試体を用いた予備実験を実施し、内圧除荷過程における内圧ー内空変位の関係が,弾性理論解と概ね一致することを確認した。

土木学会 第80回土木学会年次学術講演会

工学設計

NEW ベントナイト中の炭素鋼のインピーダンススペクトルに観察される容量性半円の解析 (2025年9月)

ベントナイト中での処分容器候補材の腐食挙動は水溶液環境と異なるため、処分容器の長期健全性評価にはベントナイトの物性を考慮した腐食評価法の確立が重要である。本検討では、含水率の異なるベントナイトを用いて電気化学インピーダンス測定を行った。高周波数領域に現れる容量性半円の挙動が含水率に応じて変化したことから、ベントナイトの物性が変化していることが示唆された。本結果はベントナイト物性を考慮した腐食評価モデル構築に有用な知見を提供する。

電気化学学会 2025電気化学秋季学会

工学設計

NEW 複数の三軸試験から求めた繰返し荷重下の軟岩の強度変形特性 (2025年7月)

地層処分坑道の耐震評価手法整備の一環として、高拘束圧下で比較的強度の大きい軟岩を用い、載荷条件の異なる三軸試験を実施し、破壊前後の強度変形特性を整理した結果を示した。

地盤工学会 第60回地盤工学研究発表会

地質調査

地層処分事業のサイト調査におけるデータマネジメントシステム (2025年6月)

地層処分事業における段階的な調査で取得するデータとその関連情報を一元的に管理するために、データマネジメントシステムの構築を進めている。本発表では、データマネジメントシステムの要件定義及び基本設計の成果を報告した。

GEOINFORUM-2025 第36回 日本情報地球学会 総会・講演会

地層処分全般

高レベル放射性廃棄物処分について (2025年6月)

2024年11月に開催したバックエンド週末基礎講座では、地層処分の安全確保の考え方を中心とした事業の概要及び地層処分を実現するための技術の概要を説明した。本稿では、出席からいただいた質問やご意見について、講演者からの回答を取りまとめた。

原子力バックエンド研究

過去のトピックス

当該年度に取り組んだ論文発表、学会発表、技術報告書公表等を掲載しています。

技術開発成果概要

当該年度に取り組んだ技術開発成果の概要を取りまとめたものです。

外部発表リスト アーカイブ

※発表者は発表申込時の所属がNUMOの職員を示しており、現在の所属がNUMOではない場合もあります。