2023年度(論文発表、学会発表、技術報告書公表等を掲載)※〇は第一執筆者
わが国の地層処分事業の現状として、サイト選定プロセスや北海道寿都町及び神恵内村において実施中の文献調査の状況を紹介するとともに、特定のサイトを対象としないセーフティケースとしてNUMOが2021年に公表した包括的技術報告書の概要について報告した。
Rock Mechanics Bulletin:Chinese Society for Rock Mechanics & Engineering,August 2023
農耕地土壌における塩素の土壌-土壌溶液間分配係数について (2023年7月)
閉鎖後長期の安全性の評価に関わり、生活圏評価のパラメータの設定に必要な、日本国内の様々な水田土壌および畑地土壌を対象とする塩素の収着分配係数に関するデータを取得した。
日本アイソトープ協会主催 第60回アイソトープ・放射線研究発表会 2023年7月5日-7日 日本科学未来館
銅複合オーバーパックへの摩擦攪拌接合適用に向けた検討
(2023年7月)
銅コーティングオーバーパックの蓋接合技術の一つとして、銅の摩擦攪拌接合の技術開発を進めた。2枚の銅の平板を突き合わせて、異なる回転速度、接合速度において摩擦攪拌接合試験を行い、欠陥の有無、強度、耐食性を比較した。
大阪大学 接合科学研究所:大阪大学共同利用・共同研究拠点 共同研究成果報告書 2022年度 pp.108-109
高レベル放射性廃棄物用処分容器へのアルミニウム被覆の適用に関する基礎的研究 (2023年6月)
酸化性環境での銅と炭素鋼の異種金属接触の発生可能性を低減する方法として、銅に対して犠牲防食作用が期待できるアルミニウムで銅を被覆する方法を検討している。本件では、地層処分環境での銅とアルミニウムの電気化学測定結果を報告した。
腐食防食学会主催 材料と環境2023 2023年6月6日〜8日 つくば国際会議場
先新第三紀の付加体堆積岩類における地質環境特性データの拡充 (2023年5月)
先新第三紀の付加体堆積岩類の岩盤を対象にボーリング試験及び地下水の採取・分析を実施し、品質が保証された地質環境特性データを同一の地質環境から取得し、先新第三紀堆積岩類の地質環境特性データを拡充した。
日本地球惑星科学連合主催 日本地球惑星科学連合2023年大会 2023年5月21日~26日 幕張メッセ及びオンライン
高レベル放射性廃棄物等の処分地選定に係るボーリング調査技術の実証研究(6)コア試料を用いた室内試験の品質管理・品質保証 (2023年5月)
電中研横須賀地区において実施したボーリング実証試験で取得したコア試料を用いた室内試験を対象に、スイスNagraが適用している室内試験と比較して、室内試験の手順や品質管理・品質保証の手法を最適化するための技術的知見を拡充した。
日本地球惑星科学連合主催 日本地球惑星科学連合2023年大会 2023年5月21日~26日 幕張メッセ及びオンライン
高レベル放射性廃棄物等の処分地選定に係るボーリング調査技術の実証研究(4)岩盤の物理・力学・熱特性等の調査・評価技術 (2023年5月)
電中研横須賀地区において実施したボーリング実証試験で取得したコア試料を用いて、処分場設計に必要なデータを取得するための室内試験に関する手法及び課題を検討した。その結果、多くの試験では軟弱な泥質岩であっても既往の手法が適用可能であり、有効であることが確認できた。
日本地球惑星科学連合主催 日本地球惑星科学連合2023年大会 2023年5月21日~26日 幕張メッセ及びオンライン
高レベル放射性廃棄物等の処分地選定に係るボーリング調査技術の実証研究(2)膨潤性を示す破砕質泥岩のボーリング孔掘削・試験 (2023年5月)
電中研横須賀地区における実証研究で実施した膨潤性を示す破砕質泥岩のボーリング孔掘削において、孔壁の安定性をより高めるためシリケート泥水を適用した結果、これまでと比較して、孔径拡大率を10%程度抑制できた。また、掘削泥水が地質環境特性データに与える影響についても併せて確認した。
日本地球惑星科学連合主催 日本地球惑星科学連合2023年大会 2023年5月21日~26日 幕張メッセ及びオンライン
高レベル放射性廃棄物等の処分地選定に係るボーリング調査技術の実証研究(1)研究計画策定とマネジメント (2023年5月)
概要調査に向けて既存技術の信頼性をより高めるため、2016年度より、電中研横須賀地区において、大深度ボーリング試験を中心とする実証研究を実施し、計画立案及びマネジメントに関する経験・知見を蓄積することができた。
日本地球惑星科学連合主催 日本地球惑星科学連合2023年大会 2023年5月21日~26日 幕張メッセ及びオンライン
技術開発成果概要
当該年度に取り組んだ技術開発成果の概要を取りまとめたものです。
外部発表リスト アーカイブ























※発表者は発表申込時の所属がNUMOの職員を示しており、現在の所属がNUMOではない場合もあります。