エネルギー環境教育教職員セミナー (中国)
~新たな視点による小・中・高校のカリキュラムの創出~
開催日時 | 平成26年2月16日 (日) 9:30〜16:00 | |
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会場 |
ホテルチューリッヒ東方2001 エーデルワイス 〒732-0052 広島県広島市東区光町2丁目7-31 |
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内容 | 9:30〜9:50 | 開会挨拶、講師紹介 |
9:50~10:50 | 講演 「エネルギー環境問題について~カリキュラム作成の視点から」 | |
10:50~11:10 | 情報提供 | |
11:20~12:30 |
グループ・セッション1 「エントロピーを切り口に新たなカリキュラムを提案」 |
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13:30~15:00 |
グループ・セッション2 「現実的な授業案の作成に向けての話し合い」 |
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15:00~16:00 | 発表・講評 |
ワークショップ 当日の様子
平成26年2月16日(日)、広島県広島市のホテルチューリッヒ東方2001において「エネルギー環境教育セミナー~新たな視点による小・中・高校のカリキュラムの創出~」が開催されました。ご応募いただいた、中国地区の教職員の方々や大学生の方々にご参加いただきました。
冒頭、広島修道大学の金沢氏より、「去年から指導案づくりを始めている。みなさんのお知恵を拝借しながら進めており、今日はその集大成の日。使える指導案を作っていただき、全国で発表を行う。」とご挨拶がありました。
次に、広島大学の田中氏より、「原子力発電を行うと高レベル放射性廃棄物が出る。処分は現在進んでいないが、処分しないといけない。学校現場における授業案づくりを通して、子供たちに投げかけていくことに大きな意味がある。」とご挨拶がありました。
また、NUMOの富森部長からは、「仮に今日明日、地層処分事業を受け入れてもいいという地域があったとしても、その事業は100年もかかる。そのため、地層処分事業は次世代やその次の世代にも知っていただく必要がある。何とか、このテーマを教育の場に取り入れることができないかと、お知恵をいただきたい。」と開催趣旨説明がありました。
その後、エコット政策研究センターの中岡氏より「エネルギー環境問題について~カリキュラム作成の視点から」というテーマで講演が行われました。エネルギー環境問題について、カリキュラム作成される先生方の視点にたった内容の講演がありました。
続いて、NUMOより「高レベル放射性廃棄物がどれぐらいあるのか」「高レベル放射性廃棄物の処分方法」「地層処分の特徴」「地層処分事業の概要」について、情報提供が行われました。なお、昼食の後に、緩衝材に使用されるベントナイトの性質とウランガラスの性質について実験が行われました。
グループ・セッション1では、「エントロピーを切り口に新たなカリキュラムを提案」という議題が設定されました。また、グループ・セッション2では、「現実的な授業案の作成に向けての話し合い」という議題が設定されました。参加者の皆さんは5グループに分かれ、エネルギー環境教育における授業づくりについて、活発な議論を行いました。
エコット政策研究センター 中岡章氏
NUMOからの説明
グループ討議で出された意見(抜粋)
○学校経営でエネルギー環境教育をどのように取り入れていくかということで大切なのは、求める児童・生徒の姿を明確にすること。子どもがどう伸びるか、このことによってどう高められるかというところが1番重要である。
○出前授業を受け入れるときに、1回きりならできるのだが、出前授業を続けていくためにはどうしたらいいか。系統的な出前授業プログラムを考える必要がある。出前授業を担当していただく方にも、系統的な授業プログラムの作成をお願いしたい。
○中学3年の公民や、高校の現代社会の授業では、自ら課題を設定して探求し、資料を収集して、その分析を行う。最終的に意思決定という形に結び付けられるように、前提の資料をきちんとした形で教師側が与えるという形で、子どもたちが自分の課題として考える力、その道筋の一助にするための指導案にしている。