エネルギー環境教育教職員セミナー (東北)
~ESDの視点からエネルギー問題を考える~
開催日時 | 平成25年12月14日 (土) 10:00〜16:00 | |
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会場 |
KKRホテル仙台 磐梯 〒980-0012 宮城県仙台市青葉区錦町1丁目8番17号 |
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内容 | 10:00~10:20 | オリエンテーション、開会挨拶 |
10:20~12:15 | エネルギー問題に関する知識・意識・疑問の共有化 | |
13:00~13:40 | 情報提供・実験 | |
13:50~14:25 | 疑問解消の教育的課題の抽出 | |
14:35~15:45 | グループ討議及びまとめ | |
15:45~16:00 | 講評と今後に向けて |
ワークショップ 当日の様子
平成25年12月14日(土)、宮城県仙台市のKKRホテル仙台において「エネルギー環境教育教職員セミナー ~ESDの視点からエネルギー問題を考える~」が開催されました。ご応募いただいた、東北地区の教職員の方々や大学生の方々(22名)にご参加いただきました。
冒頭、「高レベル放射性廃棄物の処分問題は原子力発電所のある地域だけではなく、全国の人に認識していただくことが大事である。高レベル放射性廃棄物の処分問題、原子力発電所の問題について、科学的、社会的、論理的に考えていくことが大切である」とNUMOの西塔副理事長よりご挨拶がありました。
趣旨説明の後、藤本登・長崎大学教授の進行に沿って、エネルギー問題のクイズによる知識の共有、ESD教育の説明、手回し発電機を使った実験方法の考案、参加者が実践している小・中学校における電気に関する学習の共有を行いました。
講演の後、NUMOより、「地層処分事業の概要」「高レベル放射性廃棄物がどれぐらいあるのか」「高レベル放射性廃棄物の処分方法」「地層処分の特徴」「諸外国の状況」について、説明が行われました。その際、緩衝材に使用されるベントナイトの性質についての実験が行われました。NUMOの説明の後、グループごとに高レベル放射性廃棄物の地層処分に関する疑問を出し合いました。その疑問に対して、NUMO担当者が回答を行いました。
グループワークでは、長崎大学の藤本登教授より「学校での電気のゴミに関する学習の立案」という議題が設定され、活発な議論がなされました。参加者の皆さんは4グループに分かれて議論を行いました。
NUMO西塔副理事長
長崎大学藤本教授
グループ討議で出された意見(抜粋)
○社会科、総合学習、道徳の授業で扱うことができるのではないか。それらをすじみち立てて、電気のゴミにつながる学習を考えたい。最終的には、6年生の総合で、具体的にエネルギー問題やごみ問題について考える。火力発電や水力発電の方法の問題から、原子力発電につなげて問題を共有する。総合学習をする上では、地域や企業とも連携が欠かせない。各学年、各教科をまたいで学習していく必要がある。
○低学年のうちからいろいろなエネルギーに触れさせていく。低学年、中学年できちんとエネルギーや発電方法のメリット、デメリットを学習させて、高学年での電気のゴミに結びつける。最終的にはESDの学習につなげる。そのためには、教員だけで教えられない部分もあるので、外部との連携を積極的に行う。
○地層処分の問題については、答えを求めるのではなく、自分なりの考えが持てればいいのではないか。地層処分の問題を通して、判断する力、批判する力、根拠を明らかにする力、行動力、主体性、自分ならどうするかを身につけさせたい。その際、ディベートを取り入れたら面白いのではないか。