サイエンス・カフェ in 富山(北陸)
~エネルギー環境問題の課題を考える~

開催日時 平成26年1月18日 (土) 13:30〜17:00
会場 富山県中小企業研修センター 601会議室
〒930-0855富山県富山市赤江町1-7
内容 13:30~13:35 開会挨拶
13:35~14:30 実習と講義「発電の歴史とエネルギー環境問題」
14:30~15:10 実践事例紹介「エネルギー環境教育の実践と課題」
15:20~16:20 情報提供「放射性廃棄物の現状と課題~実験を交えながら」
16:20~16:40

グループ・セッション
「次世代層に伝えるための課題の共有と授業実践に向けて」

16:40~16:55 発表
16:55~17:00 講評

ワークショップ 当日の様子

平成26年1月18日(土)、富山県富山市の富山県中小企業研修センターにおいて「サイエンス・カフェ in 富山 ~エネルギー環境問題の課題を考える~」が開催されました。ご応募いただいた、関東地区の教職員の方々や大学生の方々にご参加いただきました。

冒頭、おもしろ科学実験in富山の木下氏より、「次代を担う青少年の育成として、次の世代にどのように残せるのか、今の子どもたちがやがて大人になったときのために、我々が環境問題について真剣に考える時だと思っている。負の遺産を残さないために考えていく必要がある。半日ではあるが、有意義な1日にしたい」とご挨拶がありました。また、NUMO富森部長から、「地層処分事業は広く国民に知ってもらうために、次世代を担う子どもたちにも知っていただきたいことである。そこで、学校の授業の中で取り上げていただけたらと思う」と開催趣旨説明がありました。

その後、北陸電力エネルギー科学館の戸田一郎氏より「発電の歴史とエネルギー環境問題」というテーマで実習と講義が行われました。発電の演示実験や参加者による手回し発電機の実験を交えながら、発電の歴史と現代のエネルギー問題について理解を深めました。

また、美浜町立弥美小学校の大野豊先生より「エネルギー環境教育の実践と課題」というテーマで実践事例紹介がありました。美浜町のエネルギー環境教育の実践や放射線の学習の現状について、参加者で共有しました。

続いて、NUMOより「地層処分事業の概要」「高レベル放射性廃棄物がどれぐらいあるのか」「高レベル放射性廃棄物の処分方法」「地層処分の特徴」「諸外国の状況」について、情報提供が行われました。その際、緩衝材に使用されるベントナイトの性質についての実験が行われました。また、参加者からの質問にNUMO職員が回答しました。

グループ・セッションでは、「次世代層に伝えるための課題の共有と授業実践に向けて」という議題が設定され、活発な議論がなされました。参加者の皆さんは3グループに分かれ、議論を行いました。

 

北陸電力エネルギー科学館 戸田一郎氏


NUMOからの説明


グループ討議で出された意見(抜粋)

    ○この時代になると、私たちは理科を子どもたちに教えるということに関して、一貫性がない。私はもっと政権は自信を持ってリードしてもらいたい。国家のエネルギーは根本、根幹だから、多少その時の政権が左右に揺れようと、これは決めて守るんだということにしてもらいたい。そうしないと、今後の教育に責任持てなくなってしまう。

    ○廃棄物の管理という考え方がいろいろな人によって違うのではないか。ずっと管理した方がいいのか、それとも管理を忘れた方がいいのか、ずっと見守っていった方がいいのか。どのように残していくかという意識が話題になった。

    ○いま原子力発電所を止めたとしても、すでに出ている高レベル放射性廃棄物をどうするのか、という話になってくる。冷静に議論して処分方法を考える必要がある。