平成26年度香川県エネルギー環境教育研究会 2月例会

開催日時 平成27年2月22日(日)9:00〜12:15
会場

三木町健康生きがい中核施設(サンサン館みき)
〒761-0700 香川県木田郡三木町大字氷上2940番地1

内容 9:00~9:07 開会・挨拶・講師紹介
9:07~9:47 講演 「エネルギー環境教育への取り組み」
講師:広島大学 蔦岡孝則氏
9:48~10:40 情報提供 「高レベル放射性廃棄物の現状と課題」
講師:NUMO
10:55~11:22 会員報告 「(仮)電流が生み出す磁力の世界-電磁石の秘密-」
発表者:香川大学附属坂出小学校教諭 森真佐純氏
11:22~12:00 質疑応答
12:00~12:15 NUMOより映像紹介

ワークショップ 当日の様子

平成27年2月22日(日)、香川県木田郡において「香川県エネルギー環境教育研究会2月例会」が開催されました。この会は、毎月小・中・高校の教員を中心に集まり、講師を招いての学習会や、会員からの実践の研究・報告などの活動をしています。今回は、講演会と、県内の小学校で実践された授業の共有が行われました。

冒頭、この会の会長である香川大学の佐々木氏より、「エネルギー問題と環境問題が切り離せない状況です。原子力発電についても今が正念場。この問題を教育の場だけではなく社会全体で考えなければいけない時代です。この機会に新しい教育のあり方を考えていくためにも、みなさんのご協力で実りある会にしていきましょう」とご挨拶がありました。

最初に、広島大学の蔦岡氏により「エネルギー環境教育への取り組み」という内容で講演が行われました。これまでのエネルギー・環境問題の経緯や、エネルギー環境教育の取り組みについて説明がなされました。持続可能な社会づくりの担い手を育む教育(ESD)としてのエネルギー環境教育、小学校、中学校、高校と系統的にエネルギーについて学ぶことのできるカリキュラム、それらの考えに基づいて行われた実践の紹介がありました。

次に、NUMOより「高レベル放射性廃棄物の処理について」というタイトルで、実験を交えて情報提供を行いました。NUMOより、NUMOの取り組んできた教育ワークショップやその他の事業内容啓発のための活動の紹介、「高レベル放射性廃棄物の最終処分の実施」について説明を行い、その後、最終処分の際に緩衝材として使われるベントナイトの性質についての実験を行いました。

後半は、県内の小学校で実践された5年生理科の電磁石についての授業の様子が、香川大学附属坂出小学校教諭森氏より報告されました。この実践の特徴である、磁力を計測するテスラメーターの使用、子供たちが電流の様子をまとめる際に使用するイメージ図などについて、実験中の映像や実際に子供たちが記入したワークシートを見ながらの紹介があり、目に見えない電流や磁力を子供たちにどう認識・考えさせるのかということについて様々な意見が出されました。

質疑応答の時間には、エネルギー環境教育を取り入れるとしたらどの単元でどのように扱うかという事を中心に、各学年や教科の立場から活発な意見交換がなされました。

最後に佐々木氏より「どんな物事にもマイナスの面があります。原発についても新しい発電方法として期待されていたがマイナスの面がありました。それをいまから改善して直していかなければいけません。子供たちにも真実の姿を知らせて、一緒に考えていけるようにしましょう」とご挨拶があり、閉会しました。

香川大学 佐々木氏


広島大学 蔦岡氏


香川大学附属坂出小学校教諭 森氏