北海道大学エネルギー教育研究会1月研修会

開催日時 平成27年1月24日(土) 13:20〜16:40
会場 ホテルライフォート札幌
〒064-0810 北海道札幌市中央区南十条西1丁目 中島公園前
内容 13:20~13:30 開会・挨拶・講師紹介
13:30~14:50 講演「原子力システムの現場と将来の展望」
講師:日本原子力発電(株) 執行役員・理事 研究開発室長 小竹庄司氏
14:50~15:30 各地区活動の様子の交流
15:40~16:50 パネルディスカッション

ワークショップ 当日の様子

平成27年1月24日(土)、北海道札幌市において「エネルギー環境教育研修会」が開催されました。主催団体は北海道大学エネルギー教育研究会です。年度を通して毎月開催されてきた勉強会の最後の回ということで、講演会に加えて、各地区の報告や実践をする中での問題点の共有や改善策を話し合うパネルディスカッションが行われました。

冒頭、北海道大学名誉教授である杉山憲一郎氏より、「先生方が正しく知識を理解する事が教材の第一歩。それを正しく伝えられた上で子どもたちがディスカッションをする事が、21世紀のはじめの日本のエネルギー教育の一つの目標だと思います」とご挨拶がありました。

研究会の前半は、日本原子力発電株式会社の小竹庄司氏により「原子力システムの現状と将来の展望」という内容で講演が行われました。核分裂と核融合の仕組みや、原子力発電を選択する理由、各種原子力発電方法について技術的な観点から説明され、参加者から「地層処分の安全性はどうなのか」「日本の今後の原子力発電の見通しはどうなっているのか」などの質問がありました。

次に、各地区活動の様子について共有されました、函館・旭川・オホーツク・釧路の4つの地区より、各地区で行われた実践や、エネルギー環境教育の実情についての発表がありました。

研究会の後半は、小学校教員の三木直輝先生の進行で「原子力・放射能教育実践の障害とその克服」という論題でパネルディスカッションが行われました。冒頭、NUMOより「昨年の教職員ワークショップ全国大会においても、この問題について教育現場で取り上げるのは困難であるというお話を聞いている。皆様のパネルディスカッションを聞かせて頂いて、我々の事業に何が足りないのかを振り返って今後に活かしていきたい」と挨拶しました。その後、理科教諭・社会科教諭・中学校教諭、管理職、道南地区という様々な立場のパネリストを中心に、会場からも実践の共有、そこでの問題点や解決策などが発表され、活発な意見交換がなされました。最後にNUMOから学校現場で活用できそうな情報や教材などの紹介を行いました。授業実践する際にすぐに参考にできるような情報がたくさん出されたディスカッションとなりました。

北海道大学名誉教授 杉山氏


日本原子力発電株式会社 小竹氏