~研究授業・研修会~

開催日時 平成27年3月5日(木)13:25〜15:15
会場 八王子市立陵南中学校
〒193-0834 東京都八王子市東浅川町553−9
内容 13:25~14:15 研究授業
14:30~15:15 情報提供

ワークショップ 当日の様子

平成27年3月5日(木)、東京都八王子市の八王子市立陵南中学校において東京都中学校理科教育研究会と八王子中学校教育研究会理科部会の共催による研究授業・研修会が開催されました。近隣地域の理科の先生方にご参加いただきました。冒頭、東京都中学理科教育研究会 環境委員会委員長の清水和彦氏よりご挨拶があり、セミナーが始まりました。

初めに研究授業として八王子市立陵南中学校の中島先生による高レベル放射性廃棄物についての授業が行われました。この授業は中学3年生1クラスに対し行われました。授業では導入部分で色々な発電方法について再確認や原子力発電の仕組みを学習し、展開部で放射線の話や高レベル放射性廃棄物について学習しました。また地層処分に使われるベントナイトの性質を確認する実験が行われました。最後に将来のエネルギー政策は政府が考えている最中であるが、現状をどのように理解し、何が地球にとって良いのかの理解を深め授業が終わりました。

研究授業に続いて研修会に移りNUMOから地層処分についての情報提供を行いました。「高レベル放射性廃棄物がどれぐらいあるのか」「高レベル放射性廃棄物の処分方法」「地層処分の特徴」「地層処分事業の概要」について、情報提供を行いました。また研究授業で生徒が体験をした、緩衝材に使用されるベントナイトの性質についての実験を紹介しました。

公開授業の様子


東京都中学理科教育研究会 清水氏


セミナーで出された意見

    ○ベントナイトの実験で穴を沢山あけると水が漏れてしまった。漏れてしまったら粘土遊びをしてしまう。この実験にどんな意味をもたせるか、実験をした先を考えないといけない。ただ、ベントナイトを使って水がもれなかったということを理解するだけなら良いが、その先につなげる何かが欲しいと思う。

    ◯処分に使われる多重バリアシステムを理解できるような具体的な模型があるといいかもしれない。50分の1くらいのスケールで作ってやると、もっと具体的にイメージが残ると思う。

    ◯今の子どもたちにこれからどうやって、こういう問題を教育していくのかが課題。われわれ理科の教員が今取り組まなくてはならない問題の一つだと思う。今回が最初の手がかり足がかりとなり、授業を進めていく一つのプロセスになればいいかなと思っている。高レベル放射性廃棄物は実際に出てしまっているので、処理方法については課題があると思うが、これからの子どもたちにとってこの問題を知ることは重要なことだと思う。