おもしろ科学実験 in 富山 「サイエンスカフェ」

開催日時 平成27年1月31日(土)13:30〜16:00
会場 富山県中小企業研究センター
〒930-0855 富山県富山市赤江町1−7
内容 13:30~13:40 開会・挨拶・講師紹介
13:40~14:20 話題提供1 :「灯りの歴史」
講師:北陸電力エネルギー館 戸田一郎氏
14:20~15:00 話題提供2 :「草の根で拡げるサイエンスコミュニケーション活動」
講師:富山市科学博物館 吉岡翼氏
15:00~16:25 県外からの話題提供:「高レベル放射性廃棄物の処理について」 ・質疑、意見交換
講師:NUMO
16:25~16:30 閉会・挨拶

ワークショップ 当日の様子

平成27年1月31日(土)、富山県富山市において「おもしろ科学実験in富山」の主催によるサイエンスカフェが開催されました。この会は、若い先生たちに知識を伝えていくことや、8月に行われる「青少年のための科学の祭典」をめざして、年間を通して活動しています。今回はその活動の2015年第1回として「サイエンスカフェ(環境教育講座)」と銘打ち、知識のインプットとして情報提供を中心に行われました。

最初の話題提供として、北陸電力エネルギー館の戸田一郎氏より「灯りの歴史」のタイトルで講演が行われました。パワーポイントの資料だけでなく、火おこし器や火打ち石、行灯、エジソン球、アーク灯などの実物を使いながら、灯りがどのように進歩してきたのか、日本ではどのようなものが開発されたのかなどのお話がありました。

2つ目の話題提供は、富山市科学博物館の吉岡翼氏より「草の根で拡げるサイエンスコミュニケーション活動」というタイトルで、サイエンスカフェとやま、立山黒部ジオパークでの取り組みについての紹介でした。

最後に県外からの情報提供として、NUMOより「高レベル放射性廃棄物の処分について」というタイトルで、実験を交えて説明を行いました。NUMOの事業内容である「高レベル放射性廃棄物の最終処分の実施」について説明を行った後、NUMO技術部の職員により、地層処分について技術的な面からの説明と、緩衝材として使われるベントナイトの性質についての実験を行いました。参加者からは、「放射線などの正しい知識を教える側や子供たちがきちんと理解できていないと、地層処分について話し合うことはできないのではないか」「地層処分は、地上で長い間管理することと比較してどれだけリスクを小さくできるかという話であると思う。その比較がないと安全であると言われても、尺度がないから判断できない」などの意見がありました。

最後に、新・エネルギー環境教育情報センターの堤氏より「全国の先生方に教材化や授業プランを考えて頂いている。この会や3月の全国研修会を通じて継続的にこの問題について考えていただき、いいアイディアをいただければと思います」と挨拶があり、研究会は閉会しました。

北陸電力エネルギー館 戸田氏


富山市科学博物館 吉岡氏


NUMOからの説明