全国研修会の開催概要

日時 2026年3月1日(日)9:30~15:20
開催場所 日本科学未来館
(東京都江東区青海2丁目3-6)
開催内容 09:30~09:40 開会挨拶
09:40~10:40 パネルディスカッション
10:50~11:50 口頭発表(前半)
12:00~13:00 口頭発表(後半)
13:45~14:20 ポスターセッション(前半)
14:20~14:55 ポスターセッション(後半)
15:00~15:15 総括・まとめ
15:15~15:20 閉会挨拶

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全国研修会の様子

2026年3月1日(日)、日本科学未来館(東京都江東区)にて、「全国研修会」を開催しました。本研修会は、「高レベル放射性廃棄物の地層処分を学校教育の中でどのように取り上げるか」をテーマに、2025年度に実施された授業研究や実践の成果を全国の教育関係者で共有するとともに、今後の授業展開について考える機会として開催したものです。
本年度は、学習指導要領の改訂に関する議論が進むなか、学校教育における地層処分の授業展開の可能性をテーマに、パネルディスカッションと1年間の成果発表が行われました。
当日は全国から23団体、約180名の教育関係者の方々にご参加いただき、活発な意見交換が行われました。

開会挨拶・NUMOからの情報提供 NUMO理事長 山口 彰Youtube

開会にあたり、NUMOの山口理事長より挨拶および情報提供を行いました。今年度は全国23の研究会、約400名の教育関係者の協力のもと、延べ500クラス、約5万2千人の児童・生徒を対象に授業研究・実践が行われたことが紹介されました。
あわせて、地下300メートルの深さを視覚的に理解できる新たな補助教材をNUMOで作成したことや、地層処分事業を進める上で教育の果たす役割の重要性が示され、将来世代がエネルギーや社会課題を主体的に考えることへの期待が述べられました。

パネルディスカッションYoutube

その後行われたパネルディスカッションでは、「高レベル放射性廃棄物の地層処分 これからの授業展開の可能性 ~学校教育の新たな潮流を踏まえて~」をテーマに、教育現場での実践や課題について意見交換が行われました。
学習指導要領の改訂動向や、主体的・対話的で深い学び、探究的な学習の充実といった近年の教育の方向性を踏まえつつ、地層処分に関する社会的課題を、児童・生徒がどのように「自分ごと」として考えていくかが共通の論点となりました。パネリストからは、小・中・高それぞれの発達段階に応じて扱うことの重要性や、教科横断的な視点、探究的な学びとの親和性について、多様な実践例や考え方が示されました。 また、地層処分そのものを「教える」ことを目的とするのではなく、エネルギーや社会の課題を考える題材として位置づけ、長期的・系統的に学びを積み重ねていく必要性が共有されました。

【パネリストより】

パネリスト:森山 正樹 先生(北海道大学エネルギー教育研究会)

森山先生からは、地層処分をエネルギー環境教育の一環として捉え、点ではなく線で学ぶことの重要性が示されました。
小学校から中学校へと段階的に問いの「種」をまき、義務教育を終える段階で、答えのない課題に向き合う力を育てていくことが大切であると述べられました。
また、授業の中では、ゴミ問題など身近なテーマから出発し、問いを徐々に地層処分へとつなげることで、児童・生徒が自分自身の問題として考えやすくなることが紹介されました。
授業の成果として、処分地が「自分の住む地域」に近づくにつれて意見が変化する様子を示し、社会における合意形成の難しさを実感させる学びにつながったことが報告されました。

パネリスト:山本 照久 先生(エネルギー環境教育研究会かこがわクラブ)

山本先生からは、中学校を中心とした実践の報告とともに、教科横断的な学びの課題と可能性についての指摘がありました。
理科・社会科それぞれの特性を生かしながら、エネルギー問題や地層処分を扱うことで、生徒が多面的に考える力を育てることができると述べられました。
一方で、教科横断的な実践を一つの学校で継続的に行うことの難しさや、授業時間の確保といった現場の課題も共有されました。
次期学習指導要領改訂の議論に触れながら、探究的な学びやカリキュラム・マネジメントの視点を通じて、今後は教科の枠を越えた学びが進めやすくなる可能性があるとの見解が示されました。

パネリスト:濱田 栄作 先生(沖縄環境科学教育研究会)

濱田先生からは、高等学校における総合的な探究の時間との関連性を中心に、高レベル放射性廃棄物の地層処分を探究テーマとして持つ意義が紹介されました。
世代を超えて向き合う必要のある課題であるからこそ、生徒が社会的文脈の中で主体的に考え、判断する力を育む題材として有効であると述べられました。
実践例としては、地域調査やアンケート調査、成果発表を通じて、生徒が学校の外へ学びを広げ、社会に向けて発信していく姿が紹介されました。
小・中学校での学びを「種」とし、高等学校の段階で探究として深めていく学習の流れの重要性が強調されました。

【座長より】

座長:山下 宏文 先生(エネルギー環境教育関西ワークショップ)

パネルディスカッションの総括として山下先生は、探究的な学習を一層深化させる上で、学習者が課題を自分ごととして捉える視点が重要であると述べました。そのためには、地層処分を授業にて扱う場面に限らず、日常の学びの中から関心を喚起する「問いの種」を継続的に提示していく必要があると述べられました。また、小学校から中学校へと段階的に積み上げる系統的な学びの設計の重要性にも言及し、教科の枠にとらわれない学びの在り方への転換の重要性を指摘しました。さらに、STEAM教育や情報活用能力との関連も見据えながら、今後のエネルギー環境教育の進め方について検討していく必要性を示しました。

■ 主な質疑※回答はパネリストの先生方の発言を要約しています。

Q.地層処分の学習は、どの段階でどの程度扱うのが望ましいのでしょうか。

発達段階に応じて、無理のない形で繰り返し触れていくことが重要であり、特定の学年で完結させるのではなく、長期的に考え続けられる視点を育てることが望ましいと考えています。

Q.教科横断的な学習は今後、学習指導要領の中でどのように位置づけられていくのでしょうか。

学習指導要領の改訂動向を踏まえると、教科横断的な視点は探究的な学びの充実やカリキュラム・マネジメントの基礎的な土台として位置づけられていくのではないかと考えます。

Q.児童・生徒が主体的に課題を設定するための工夫はありますか。

身近な課題や生活実感から出発し、問いの種を丁寧にまきながら段階的に深めることで、課題を自分ごととして捉えやすくなります。また、教師が関心や実態に応じて発問や課題をデザインし、学びを次の問いへとつなぐことが重要です。

口頭発表

2会場に分かれ、それぞれ座長の進行のもと、実践発表が行われました。

【座長】
栢野 彰秀 先生(山陰エネルギー環境教育研究会)
青木 久美子 先生(エネルギー環境教育を推進する会(ESK))
山下 信久 先生(社会科を元気にする会)
古澤 拓也 先生(九州エネルギー教育研究会)

写真左より、田原 弘之 先生、金澤 翔平 先生(静岡エネルギー環境教育研究会)

深い学びを実現する動画教材の開発と活用
-小・中学校社会科における実践を通して-Youtube

小学校社会科および中学校社会科において、エネルギー問題や高レベル放射性廃棄物の地層処分を扱った授業実践について、動画教材を活用した学習の取組が紹介されました。教員自らが現地視察を行い作成した動画を用いることで、児童・生徒が主体的に視聴し、理解を深める様子や、エネルギーの利点・課題を多面的に考える学びにつながったこと、あわせて成果と今後の課題について報告が行われました。

■ 主な質疑・コメント等

質疑では、今後の動画教材作成に向けた展望や改善点について質問がありました。発表者からは、単元全体を見通した計画を立てた上で、必要な場面を想定した撮影や構成を行うこと、編集技術を高め、より分かりやすくコンパクトな動画教材を目指していきたいとの考えが示されました。

小水流 斉弘 先生(社会科を元気にする会)

NUMO基本教材を活用した公民的分野における授業実践報告Youtube

NUMOの基本教材を活用し、中学校社会科の授業において高レベル放射性廃棄物の地層処分を扱った実践について紹介されました。原子力発電所周辺に立地する学校の特性を生かし、生徒が身近な問題として捉えられるよう工夫した授業展開や、ガラス固化体や多重バリアの考え方を授業内での対話を通して生徒らが理解していく過程が示されました。生徒の主体的な思考や意識の変化、教材の有効性について報告が行われました。

■ 主な質疑・コメント等

授業で用いられた動画はもとより、ガラス固化体やベントナイトといった多重バリアの説明が分かりやすく、子どもたちの理解と意識が深まっていく様子が印象的だという感想が寄せられました。小・中・高が連携した実践経験から、処分方法の現実性や条約による制約を学ぶ意義が示され、今後は小・中連携あるいは小・中・高連携に向けた学習の場への期待が述べられました。

浅井 佑記範 先生(エネルギー環境教育作業部会)

地域や校種を超えて協働し、課題解決に繋げる探究テーマとしての地層処分Youtube

高等学校の探究活動において、地層処分を社会課題として主体的に考える学習実践が紹介されました。クリアランス制度を入口に、地域の安全や資源循環といった身近な課題と結び付けながら、クリアランス金属を用いた街灯やハンガーの社会実装に挑戦した取組が示されました。教科横断・学校間連携による学びの広がりや、前向きに課題へ向き合う姿勢の醸成について報告が行われました。

■ 主な質疑・コメント等

クリアランス金属の性質や価格について質問がありました。クリアランス金属は、国の認可を受けた基準を満たす低線量の金属で、材質としては一般的な鉄と同様であることが説明されました。一方、原子力発電所で使用されていた金属であるため密度が高く、場合によっては一般の鉄材より価格が高くなることがあるものの、金属価格は市場動向により変動するため一概には言えないとの説明がありました。

野﨑 朝之 先生(山陰エネルギー環境教育研究会)

生徒がふるさとの未来を考え提案する授業実践
-総合的な学習の時間で高レベル放射性廃棄物の地層処分を取り扱う授業― Youtube

理科を中心とした放射線教育と社会科との連携を通じ、原子力発電や放射性廃棄物、地層処分について探究的に学ぶ実践が紹介されました。実験や調べ学習、アンケート調査、関係機関への取材などを重ねる中で、生徒自身が課題を見いだし、科学的理解と社会的視点の双方から考えを深めていった過程が示されました。あわせて、教科横断的な学びの意義や今後の課題について報告が行われました。

■ 主な質疑・コメント等

探究学習における「振り返り」の位置づけや、総合的な学習と教科の学びを相互に関連づけて理解を深めていくことについての質問がありました。発表者からは、探究の過程を振り返ることで次の学びにつなげていることや、理科で得た科学的視点を総合や社会科で活用し、多面的に考える学習を重視しているとの説明がありました。

写真左より、杉江 瞬 先生、長南 幸安 先生(技術教育研究所)

エネルギー・環境教育からアプローチする地層処分の実践活動 Youtube

エネルギー・環境教育を基盤に、地層処分への理解を深める授業実践が、中学校・高等学校・大学において行われた取組について紹介されました。二酸化炭素の回収・貯留技術(CCS)や放射線の特徴を実験を通して学ぶことで、物質の性質と処分方法の合理性を体感的に捉える学習が示されました。教科横断的な展開や、将来の教員養成も見据えた取組の成果について報告が行われました。

■ 主な質疑・コメント等

実験を通じて生徒のCCSや地層処分への捉え方がどのように変化したかや、大学生向け授業の評価について質問がありました。発表者からは、埋設に対する否定的イメージがある中でも、実験により選択肢の一つとして捉える生徒が増えたこと、大学生においても地層処分や関連施設への理解が深まったとの説明がありました。

写真左より、鈴木 桂 先生、後藤 寛 先生、滝沢 歩 先生(近未来エネルギー教育研究会)

小・中・高におけるエネルギー教育の実践 Youtube

小学校・中学校・高等学校において、エネルギー問題や地層処分を題材にした授業実践が報告されました。発電方法の比較や放射線に関する基礎理解を踏まえ、出前授業やNUMOが制作したジオサーチゲームを活用しながら、児童・生徒が対話や合意形成を通じて主体的に考える学習の様子が示されました。学校段階に応じた教材活用の工夫や、意識の変容について紹介されました。

■ 主な質疑・コメント等

原子力発電の仕組みを児童・生徒にどのように伝えているかについて質問がありました。発表者からは、基本的には火力発電と同様に「蒸気の力でタービンを回す」仕組みとして説明しつつ、詳細な原理については発達段階を踏まえ、中学校以降の学習につなげているとの説明がありました。

若林 昌吾 先生(Chiba Environmental Education Team(CEET))

中学校教育における放射線教育の実践状況と課題 Youtube

中学校理科を中心に、放射線に対する不安を軽減し、地層処分を冷静に考えるための放射線教育の実践について報告が行われました。霧箱による放射線の可視化や細胞修復の確率モデル教材を用いて、生徒が感情的理解から科学的理解へと移行する学習過程が示されました。教科横断的に社会的判断へつなげる段階的な指導の有効性と、今後の展開について紹介されました。

■ 主な質疑・コメント等

霧箱実験や確率モデル教材の適切な学年や、生物的アプローチの意義について質問がありました。発表者からは、霧箱は全学年で有効であり、確率モデルは放射線影響を一律でなく確率として捉えさせる点に効果があること、人体影響への理解を通じて社会的議論につなげる狙いが説明されました。

神田 昌彦 先生(エネルギー教育を考える「わかば」の会)

エネルギー環境教育の今、これから Youtube

エネルギー問題を自分ごととして捉えることを目的に、発電方法の特性やコスト、高レベル放射性廃棄物の処分を学ぶ体験型授業の実践が報告されました。すごろくの要素を取り入れたオリジナルのゲーム教材を活用し、楽しみながらエネルギーミックスや最終処分の必要性を理解していく学習過程が示されました。小・中・高での実践結果や意識変容、今後の改良点について紹介されました。

■ 主な質疑・コメント等

教科書における再生可能エネルギーの記述について意見が交わされました。発表者からは、再エネの限界も含めて伝えることの重要性が指摘されました。また、すごろく型教材の実践については、児童・生徒が楽しみながら学び、最終的にエネルギーミックスの必要性や放射性廃棄物問題への理解が深まったとの報告が行われました。

奈良 大 先生(愛知教育大学附属名古屋中学校現役・OB会)

愛知教育大学附属名古屋中学校現役・OB会の歩み
―「コラボ企画」を軸とした取り組みを通して― Youtube

高レベル放射性廃棄物の地層処分を題材に、授業実践と研究会活動を他地域・他団体との「コラボ企画」を軸に展開してきた取組について紹介されました。交流会や出前授業、施設見学、高校生による授業参加などを通じ、科学的理解を土台とした学びの深化や横のつながりの重要性が示されました。教科横断的な視点のあり方や、今後の連携の可能性について報告が行われました。

■ 主な質疑・コメント等

地層処分や放射線・エネルギー教育を扱う際、教科横断的視点とともに、まず科学的理解を丁寧に育てる重要性が議論されました。また、児童・生徒の学びを一過性で終わらせないため、学校全体や地域との継続的な関わりの必要性が指摘されました。

内海 勝也 先生(伊勢エネルギー環境教育研究会)

カーボンニュートラル学習の一環として地層処分を扱う
小学校高学年総合的な学習の時間の授業実践 Youtube

小学校高学年の総合的な学習の時間において、カーボンニュートラルを軸に地層処分を位置付けた授業実践について報告が行われました。質問紙調査により児童の実態を把握した上で、発電方法のメリット・デメリットやエネルギーミックス、原子力発電と高レベル放射性廃棄物処分の課題を段階的に学ぶ単元が示されました。児童の多面的な見方の変容と、カリキュラムへの定着に向けた工夫について紹介されました。

■ 主な質疑・コメント等

児童が日常生活の中でカーボンニュートラルやエネルギー問題を意識するための工夫や、限られた授業時間の中で地層処分まで扱うカリキュラム構成について意見交換が行われました。また、年間指導計画への明確な位置付けと実践記録の継承が、教員の異動後も取組を定着させる工夫として紹介されました。

金野 あゆ子 先生(仙台エネルギー環境教育推進研究会)

自分ごととして捉える力を育む授業実践
~様々な社会課題を通して~ Youtube

小学校4年生を対象に、SDGsを軸として生活課題からエネルギー問題へと学びを広げ、「自分ごと」として捉える力を育む授業実践が報告されました。児童らが、ごみ・水・電気といった身近なテーマから、発電所見学や専門家の講話を通じてエネルギーの大切さを体感的に学び、原子力発電や放射性廃棄物、地層処分についても将来を見据えて考える姿が見られました。体験を重ねる中で生まれた葛藤と判断力の芽生えが示されました。

■ 主な質疑・コメント等

「自分ごととして捉える力」とは何か、その具体像について議論が行われました。児童がエネルギー問題を前に現実逃避したくなる葛藤も含め、複数の選択肢を知り、自分たちの生活を維持するために何を選ぶのか判断しようとする力が重要であることが共有されました。また、体験を重ねて芽生えた学びを「種まき」と捉え、小中学校間でのカリキュラムの引き継ぎや、表現方法を児童に委ねる工夫の意義について意見交換が行われました。

ポスターセッション

ポスターセッションでは、教材の改良や授業時間に応じた工夫、教員同士の研究会活動の成果、生徒の主体的な学びを引き出すための実践事例などが紹介され、参加者同士が意見交換を行いながら、今後の授業づくりに向けたヒントを共有する場となりました。

【発表団体とタイトル一覧】

団体名 発表タイトル
北海道大学エネルギー教育研究会 体感から始まるエネルギーの自分事化
オホーツクエネルギー授業開発研究会 地層処分をテーマとした教科横断的な学習
エネルギー環境教育を推進する会(ESK) エネルギー・環境・放射線教育をつなぐ教員研究会の活動報告(2019-2025)
とやまエネルギー環境教育授業研究会 北海道地方-地層処分の視点から-「寿都町の中学生として、寿都町の文献調査応募に賛成か、反対か」~公立中学校での実践~
三重大学教育学部技術科教育学研究室 エネルギー問題に関するかるた形式の教材開発
三重県新エネルギー研究会 2025年度 活動報告
三重県理科・エネルギー教育研究会 HLW 処分を扱った教材「自分事として考えるこれからのエネルギー教育」の短縮化の検討と実践
エネルギー環境教育関西ワークショップ 高レベル放射性廃棄物の地層処分について課題意識を高める授業プランの作成
エネルギー環境教育研究会かこがわクラブ 校内放射線測定から地層処分方法について考える
未来型科学教育研究会(FSTA) 高レベル放射性廃棄物処分の課題をふまえた授業
九州エネルギー教育研究会 教科横断型エネルギー教育の実践における国語科「説明的文章教材」作成の有効性〜メタ実践の可能性を模索して〜
沖縄環境科学教育研究会 高レベル放射性廃棄物をテーマにした探究的な学びに向けて

総括・まとめYoutube


【登壇者】
栢野 彰秀 先生(山陰エネルギー環境教育研究会)
青木 久美子 先生(エネルギー環境教育を推進する会(ESK))
山下 信久 先生(社会科を元気にする会)
古澤 拓也 先生(九州エネルギー教育研究会)

最後に、プログラム全体の総括が行われました。今回の研修会では、全国各地の23団体から授業実践や教材開発に関する多様な報告があり、それぞれの地域性や学校段階に応じた工夫が共有されました。口頭発表およびポスター発表を通じて、地層処分を題材とした学びには多様なアプローチがあることが改めて確認されました。登壇した先生方からは、児童・生徒が社会的課題を自分ごととして捉えることの重要性や、教科横断的な視点、探究的な学びの可能性について意見が示されました。今後に向けては、研究会同士の連携をさらに深め、各地域の実践を生かしながら、次年度以降の授業づくりにつなげていくことへの期待が共有されました。

閉会挨拶 NUMO専務理事 苗村 公嗣Youtube


NUMOの苗村専務理事が閉会の挨拶を行いました。高レベル放射性廃棄物の地層処分は、エネルギーや放射線、地域社会、合意形成など、幅広い視点が求められる長期的な課題であり、次世代を担う子どもたちにとっても関わりの深いテーマであると述べました。今回の研修会で共有された授業実践や意見交換を踏まえ、児童・生徒が多様な立場から考え、主体的・対話的で深い学びを進めていく題材として、今後も教育現場で地層処分を扱っていただきたいと呼びかけました。あわせてNUMOとして、支援団体との連携をはじめとした教育支援事業に引き続き取り組んでいく考えを示し、研修会を締めくくりました。