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地層と化石
~あなたの住む街で化石を発見してみよう~

教えて博士!

石灰岩(せっかいがん)の材料は、サンゴや有孔虫(ゆうこうちゅう)、ウミユリ、貝類、アンモナイトなどの炭酸(たんさん)カルシウムの殻をもつ海の生き物の死がいなんだよ。
これらの生き物の死がいの下は海山(かいざん)*になっていて、海洋プレートという地球の表層の岩盤(がんばん)にのっているんだ。このプレートはとてもゆっくりと移動していて、大陸プレートの下に沈みこんでいくよ。このときに、海洋プレートの上の生き物の死がいは大陸プレートにぶつかって付加体(ふかたい)をつくり、陸地と一体化して石灰岩(せっかいがん)ができるんだ。
*海山(かいざん):海中の山のことで、その頂上が海面上に出ていないため、島となっていない地形。

石灰岩(せっかいがん)ができる流れ

石灰岩(せっかいがん)は世界中にあって、世界的に有名な産地はイタリア、ギリシャ、スペインなど、日本では岩手、岐阜、広島、山口、茨城県などだよ。
日本で見つかる石灰岩(せっかいがん)の多くは、今から2~3億年ほど前に堆積(たいせき)したもので、土砂の混じりが少なく、炭酸(たんさん)カルシウムの純度が高いため高品質といわれているんだ。
その中でも特に美しいのが大理石(だいりせき)と呼ばれる石で、石灰岩(せっかいがん)がマグマなどにより熱せられてつくりがかわったものだよ。その美しさから建物の石材としてよく使われていて、化石が身近な建物から見つかるのはこうした石のでき方が理由なんだ。
日本の古いビルは国産の石が多いけれど、新しいビルは外国産の石が多いから、古いビルと新しいビルで見つかる化石や石材を比べてみるのもおもしろいかもしれないね。

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