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火山の形とマグマの関係
~スライムで火山をつくってみよう!~

教えて博士!

火山の形は、丸く盛り上がった山の溶岩(ようがん)ドーム、平たい山の楯状(たてじょう)火山、三角形の成層(せいそう)火山の3種類があるんだ。
今回の実験で作ったのは、溶岩(ようがん)ドームと、楯状(たてじょう)火山にあたるよ。スライムのねばりけのちがいによって火山の形が変わることがわかったね。
では、実際(じっさい)の火山を例にくわしく見てみよう。

溶岩(ようがん)ドームは、マグマのねばりけが強いために、出てきたマグマが火山の上部にたまって盛り上がった形になるのが特徴(とくちょう)だよ。このマグマのねばりけは、ガラスの成分(せいぶん)などによるもので、多く含まれているほど強くなるんだ。

また、ねばりけの強いマグマは流れずに火山の上部にたまり、マグマが一気に飛び出すようなはげしい噴火(ふんか)をするんだ。雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)や昭和新山(しょうわしんざん)などが代表的だよ。

楯状(たてじょう)火山は、マグマのねばりけが弱く、噴火(ふんか)したマグマがすぐ流れていくため、平たい形になるのが特徴(とくちょう)だよ。マグマのねばりけが弱い理由は、土の成分などが多く含まれているからで、さらさら流れるから噴火(ふんか)も、どちらかと言えば「おだやか」だといわれているんだ。ハワイ島にあるマウナロア山などが代表的だよ。

最後に成層(せいそう)火山の特徴(とくちょう)だよ。成層(せいそう)火山は溶岩(ようがん)ドームと楯状(たてじょう)火山の2つの火山の中間の性質を持っているんだ。マグマのねばりけは強くも弱くもなく、溶岩(ようがん)ドームと楯状(たてじょう)火山の中間の激しさで噴火(ふんか)するんだ。だから、火山の形はみんながよくイメージする三角形の形をしているんだよ。浅間山(あさまやま)や富士山(ふじさん)などが代表的で、日本の火山の多くがこの成層(せいそう)火山なんだよ。

このように、マグマのねばりけや噴火(ふんか)のしかたなどのちがいによって、火山の形が決まっていくんだ。

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