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地層と石の種類
~石の特徴(とくちょう)を調べてみよう~

教えて博士!

身の回りにある石の成り立ちを調べると、大昔に地球の内部でできた石が地表に出てきていたり、深い海の底でできた石だったり、昔、遠い山から飛んで来た火山灰からできた石もあり、石にはとても壮大なロマンがあるんだ。昔、海の底で堆積(たいせき)した地層が盛り上がって陸となった(隆起した)地域が日本には数多くあるから、貝の化石が見つかる地域も実は数多くあるんだ。

でも、昔は貝化石(かいかせき)が見える崖(がけ)が数多くあった地域も、人口が増えて多くの建物ができると、崖くずれを防止するために、崖をコンクリートで覆(おお)ってしまうので、最近の都会では、地層が見えるところが少なくなってしまっている。ご両親や年配の人に聞くと、昔は貝の入った地層が見えたとか、畑を掘ると貝が出てきたという話も聞けるかもしれない。少し自然の残っている場所がまだあれば、貝化石が見つけられる地層も近所にあるかもしれないよ。そういう地域には、石や化石の博物館などがあるかもしれないから、あらためて、自分の住んでいる地域に目を向け再発見してみよう。

日本には、翡翠(ひすい)や琥珀(こはく)など宝石として売買される美しい鉱物や化石が、海岸や川で見つけられる場所もある。でも、そういう場所がどこなのかを知るためには、川の上流や浜辺周辺がどういう地質なのかを知る必要があるよね。

今回教えた石の見方やシームレス地質図などを活用して、家のまわりで見つけた石や、旅行先で見つけた石を調べてみよう。旅行先の石は、君の住んでいる地域の石とは、まったくちがう種類の石かもしれないね。

または事前に調べて、住んでいる地域とちがう地質の地域に旅行へ行き、さまざまな種類の石や化石を収集して比べてみるのも面白いよ。

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