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〈現場最前線
~技術部職員が取り組みを紹介~〉
ガラス固化体を密封せよ
(金属製容器の溶接方法)

小川裕輔の写真

技術部 工学技術グループ

小川 裕輔

私は大学で金属材料の研究をした後NUMOに入構し、それ以来8年間、オーバーパックの製作技術の開発に携わっています。オーバーパックはガラス固化体を入れて密封する金属製の容器で、人工バリアの1つ【図1】として、ガラス固化体と地下水の接触を防ぐ役割があります。
NUMOはガラス固化体を4万本以上処分可能な地層処分場を建設し、1日平均5本のガラス固化体を地下に定置する計画です。そのため、オーバーパックも1日平均5体製作する必要があります。品質を確保した上でより効率的にオーバーパックを製作する技術が求められており、私はその技術開発に取り組んでいます。

図1 人工バリアの構成

オーバーパックの材料は炭素鋼と銅を候補とし、最近はこの2つに対する溶接方法の効率化を検討しています。具体的には、炭素鋼に対しては強力な電子ビームの熱により分厚い金属を瞬時に溶接する方法【図2】や、銅に対しては摩擦熱を利用した溶かさない溶接方法で素早く強度の高い溶接を行う方法【図3】です。これらの方法をオーバーパックに適用することを目指して、様々な溶接試験を行っています。成果は国際会議等で発表し、意見交換や議論を重ねて、海外の専門家とも切磋琢磨しながら技術開発を進めています。
私が開発を担当した製作方法が将来、実際のオーバーパックに反映されるのを楽しみに、毎日業務に取り組んでいます。

図2 電子ビームによる溶接機(左)と溶接部の断面(右)
図3 摩擦熱による溶接の様子(左)と溶接部の外観(右)

図2 電子ビームによる溶接機(左)と溶接部の断面(右)

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